レンズと黒目のバランスを意識すれば顔のバランスが整う
すべての画像を見る(全4枚)次に、ちょっと通(ツウ)なメガネのサイズの選び方を紹介します。
フレームではなく、レンズに注目します。レンズのちょうどいい場所に黒目がくるメガネを選ぶ方法です。これがわかると、見た目の良さに加え、かけているときの快適さが変わってきます。
多くの方がメガネを選ぶときはフレームに注目しがちで、レンズ内の黒目の位置を気にすることはあまりないと思います。しかし、メガネ屋さんは両目の黒目の距離(PD)とレンズのバランスを必ず見ています。理由は、快適に見えるために必要だからです。
もちろん、見た目にも影響してきます。レンズの内側に黒目があると寄り目に見えてしまいますし、逆にレンズの外側に黒目があると目が離れているように見えるなど不自然さが出てしまいます。
ちょうどいい黒目の位置は、レンズのヨコ幅に対して中央よりもほんの少し内側。レンズのタテ幅に対しては、幅があるメガネだと中央よりも少し上、幅がないメガネだと中央に来るのが自然に見えます。
似合うサイズが分かる、メガネにある「数字」の見方
じつは、メガネのテンプル(つる)に書かれた謎の数字と、両目の黒目間の距離(PD)で、似合うレンズサイズを見つけることができます。PDはまっすぐ前を見た時の、左右の黒目の中心の直線距離のこと。検眼をしてもらうと必ず測るものなので、もし処方箋などがあればすぐにわかりますし、また多少の誤差は出るかもしれませんが、自分で測ることも可能ですよ。
そして、メガネのテンプル(つる)に書かれた謎の数字ですが、例えばこんな感じで書かれています。「43□24 136」。これらの数字は、43はレンズの幅、24はブリッジ(レンズとレンズをつなぐ鼻部分のフレームのこと)の幅、136はテンプル(つる)の長さ(単位はミリメートル)のこと。
前の2つの数字を足したものとPDの数字が近いほど、黒目がレンズの中心にくるということなんです。
今回の場合だと、43+24=67とPDが同じだと、レンズ幅のちょうど真ん中に黒目がきます。ちなみにレンズ幅は一番広いところの幅なので、実際にはPDよりも少し広いぐらいがちょうどいいですよ。
度数が強い人はレンズが小さめのメガネを選ぶ
メガネのサイズ感について、「輪郭に合うアプローチ」と「黒目の位置からのアプローチ」の2つを紹介しましたが、強度近視と呼ばれる度数が強い方はこの限りではありません。
度数が強いとレンズが分厚くなるので、一般的なサイズ感のメガネだと目の小ささが目立ってしまうことがあるからです。
度数が強くてメガネをかけると目が小さくなるのが気になる方は、できるだけレンズが小さいものを選ぶようにしてみてくださいね。