●収納用品
<プラスチックの収納グッズはゴミに出すときにかさばる>
すべての画像を見る(全4枚)100円のプラスチックカゴなどは、大きさがまちまちで重ねられず、捨てるときにかさばることに。
「あき箱収納は、つぶして捨てやすく、意外に合理的だと思いました」
●食器
<重たくて割れやすく移動させるのもひと苦労>
食器棚から運び出すだけで大仕事に。
「重すぎて2階から1階に運び出したところでギブアップ。あとは処分業者の方に回収してもらいました」
●着物
<愛情がつまった着物は最後まで決断できず>
「七五三や成人式、卒業式などに着た着物は、母の愛情を感じ、最後まで決断できませんでした」
それでも、母が以前「売る」と言っていた意味を考え直し、業者に買い取ってもらうことに。
●果実酒やウイスキーなど
<液体の入った重いビンは2人がかりで搬出>
「私も夫もお酒が飲めないので、お酒好きの友人にあげることに。夫にクルマを出してもらって運び出しましたが、重いし割れないように気を使って大変でした」
●植物
<家庭ゴミに出せない土と鉢、植物の分別に苦戦>
鉢植えの植物も処分する必要が。
「枯れた植物や土を鉢から出すのは重労働。土の処分も自治体ごとのルールがあり、家庭ゴミとして出せなかったため業者に依頼しました」
●液体洗剤
<うかつに処分すると混ざって危険なことも>
液性によって有毒ガスが発生したり、そのまま流すと排水管を傷めたりするので、扱いに注意が必要。
「結局持ち帰って使いましたが、ストックが多くてストレスに」
実家の売却に必要な書類や株券などは元気なうちに“置き場”を確認
「実家の売却に向けた片づけは、ある程度整理された家でも大変でした。一方で、ありがたかったのは、重要な書類をまとめ、置き場所を共有しておいてくれたこと」と尾花さん。
通帳や印鑑などのほか、住宅購入時の書類や図面はまとめて袋に入てて残してあったため、家の売却後の確定申告がスムーズだったそう。
「ほかにも、株券や保険の証書などは、元気なうちに、なにがどこにあるかを家族で共有しておくことが、のちのトラブル防止にもなります」
『60代、暮らしが整う。わたしが変わる』(扶桑社刊)では、このほかにも、尾花さんの実家の片づけや、やましたひでこさんに教わる60代からもっと身軽になるヒントなど、「住まい」「お金」「習慣」について、軽やかに日々を送る生き方上手さんのコツが紹介されています。ぜひチェックしてみてくださいね。