大昔から日本人に愛されてきた、みそ汁。なにげなくとっているこの1杯に、現代人が必要な健康パワーがつまっていると今、大注目されています。「健康のために、必ず毎日1杯食べてほしい」と医師の立場からみそ汁をとることをすすめる石原新菜さんに、その効果をうかがいます。管理栄養士の岩崎啓子さんのみそ汁レシピも紹介!

※ 岩崎啓子さんの「崎」は、正しくは「たつさき」です

みそ汁
みそ汁は大注目のスーパーフード
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みそ汁は、日本が誇る長寿食!

昔から「みそ汁は医者いらず」、「みそ汁は朝の毒消し」といわれるほど、みそ汁は日本人の健康を支えてきました。現在では、医学的見地から健康パワーが解明され、あらためてそのすごい健康効果が高い評価を受けています。

みそ汁に欠かせないものといえば、みそ。日本人の食卓を1300年も前から支えてきた、日本を代表する伝統食品です。このだれもが知っているみそは、今、大注目のスーパーフードなのです。

そのパワーの源は、発酵食品であるということ。大豆、塩、麹を発酵させる過程で、大豆には含まれていない栄養成分・乳酸菌、あっても少量だったビタミンやアミノ酸などが多量に生成されて、さらに栄養価が高くなります。

みそ汁のよさはまだまだあります。まず、いろいろな具材が加えられること。具材を加えることで、たくさんの栄養をとることができますし、煮ることで食材から栄養が溶け出ても、汁ごと食べるので栄養を逃がしません。また、野菜は煮るとかさが減るので、無理なく多くの量が食べられるのもいいですね。

そして、なんといってもつくるのが簡単! どんなに体によいものでも、毎日続けなければ、健康効果は期待できません。材料を「切る」→「煮る」→「みそを溶く」の3ステップででき上がるので、料理が苦手な人でもおいしくつくれます。

ここでは、タンパク質がたっぷりとれるみそ汁レシピを1品紹介します。

●ササミとインゲンのかき玉みそ汁

ササミとインゲンのかき玉みそ汁

インゲンが食感のアクセント。卵は汁がしっかり煮立ってから加えてふんわりと。

【材料(2人分)】

  • 鶏ササミ 2本(100g)
  • インゲン 6本(40g)
  • 卵 1個
  • だし汁 2カップ
  • みそ 大さじ1

【つくり方】

(1) ササミは筋を除いて太めの千切りにする。インゲンはヘタを切り落として斜め切りにする。卵は溶きほぐす。

(2) 鍋にだし汁を入れて中火にかけ、煮立ったら(1)のササミ、インゲンを加える。再び煮立ったら弱火で4~5分煮る。

(3) 中火にしてみそを溶き入れ、ひと煮立ちしたら(1)の溶き卵を回し入れて1分ほど煮て火を止める。

[1人分109kcal、タンパク質14.3g]

※ カロリー値はすべて1人分です。タンパク質量はカロリー値が1人分の場合は1人分を表記しています

※ 計量単位は1カップ=200cc、大さじ1=15cc、小さじ1=5ccです

『100歳健康みそ汁(別冊エッセ)』(扶桑社刊)では、みそ汁の健康パワーをもっと詳しく紹介しています。また、ほかにも「タンパク質のおかずみそ汁」や「みそ汁が主役の長生き献立」、ちょっとした不調に「体調別 健康みそ汁」などのレシピをたっぷり掲載。みそ汁で元気になりましょう!

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