子どもの独立や親の介護など、暮らしが大きく変わる50代。ものを減らしてすっきり身軽に暮らしたいと考えていても、「まず捨てることができずに悩んでいる人が多い」と話すのは、自身も50代の整理収納アドバイザー・木村充子さん。ここでは、「ものを捨てるよりも先にやったほうがいいこと」を4つ提案します。
すべての画像を見る(全4枚)「ものを買わない日」を設け、今あるもので工夫する
ものが多い家は、ないものがあるとすぐに購入するほか、「念のため」「安かったから」と必要以上のものを購入する傾向があると私は感じています。その結果、家の中は常にものであふれています。
そこで提案したいのが、週に1~2日「ものを買わない日」を設けること。この日だけはネットショッピングも店舗での買い物もしないと決めて、ストックしてある食材だけで料理するなど、ないものがあっても別のもので代用して過ごします。そうすることで、ものを買う前に家にあるもので工夫する習慣がつき、必要以上に持っているストックも消費できて一石二鳥です。
無料だったとしても「必要がないもの」はもらわない
ものが多い家は、無料でもらえるものであふれているケースも多いです。
引き出しいっぱいに入った割り箸や、冷凍庫を占拠する保冷剤。そうした「なくていいもの」が場所を取り、必要なものが埋もれてしまっていませんか? 「もったいないから」と取っておきがちな不要品は、最初から家の中に入れないようにしましょう。
たまりがちなDMは玄関で開封して部屋に入れない
ついためこんでしまうチラシやDMは、玄関にハサミと紙ゴミ入れを用意し、その場で開封して不要なものは紙ゴミ入れに。無料でもらえるものと同様に、必要のない紙ものは玄関でシャットアウトして、家の中に入れないようにします。
「バッグの定位置」を決めて、帰宅後すぐ中身を整理
私はその日使ったバッグを置く場所を決めていて、そばにゴミ箱を置いています。すると、帰宅後バッグを置くついでに、バッグの中の不要なレシートやゴミをすぐに処分できます。
家じゅうのものを捨てるかどうか悩むよりも、バッグの中の「今日使ったもの」なら、判断がしやすいはず。毎日バッグをリセットする習慣がついたら、部屋、家の中…と、整える範囲を広げていけばいいのです。
がんばってものを捨てても、それ以上のスピードでものが増えては、いつまでも家の中は片づかないままです。「捨てる」よりもまずは「増やさない」ことから意識してみてはいかがでしょうか。