家事は、少しの工夫でその負担を減らすことが可能です。今回は、カナダ在住のミニマリストでブロガー・筆子さん(現在60代)の家事を「手放す」ための具体的な7つのコツを紹介します。日々の家事を見直し、余裕のある生活を楽しむためのヒントが満載です。

掃除している女性
家事を上手に手放すコツとは?(※画像はイメージです)

60代、家事を「手放す」7つのコツ

60代の方は、家事を「自分だけの責任」と感じることが多いです。女性の役割として家事が位置づけられていた時代に育ち、長年家事をしてきたため、とくに疑問を持たずに“当たり前のこと”として日々の家事をこなしているのではないでしょうか。

しかし、年をとり、日々の家事が負担になってきたら、少し手放すことも検討しましょう。あいた時間は、自分の好きなことをするのに使い、人生の残り時間を楽しんでみても。今回は、家事を手放すコツを私のやり方を中心に紹介します。

●1:自分ひとりでやらなくていい

まず、すべての家事を自分ひとりでやろうとしないでください。家族が協力し合って行う方が合理的。人には得手不得手があるので、自分より料理や掃除が得意な人が家族にいるなら、その人にやってもらってもいいかと思います。

外部サービスを利用する方法もあります。忙しいときは、掃除や調理はプロに頼んだ方が、余計なストレスをかかえなくてすむし、自分でやるよりできばえがいいことも。

私はひとり暮らしなので、家事をひとりでやるしかありませんが、買い物は全部デリバリーを利用しており、買いに行く手間はありません。ものを買うのに使っているお金をたまにはサービスに使ってみましょう。

●2:優先順位をつける

毎日やっている家事をリストにして、すべてを毎日やる必要があるのか考えてみましょう。

トイレや流しなど、毎日使うところは、毎日掃除した方が汚れがたまりませんが、1週間に1回でもいい家事はたくさんあります。家族がそれなりに気持ちよく暮らすことができるなら、常に家の中をピカピカにしておく必要はありませんよね?

たとえば、掃除機は毎日かけなくてもいいと思います。私は掃除機すらもっていません。それに、すべての部屋を毎日掃除する必要もないと思っています。

毎日、家の中をリセットするのではなく、1週間単位でリセットすると考えてみていかがでしょうか? 掃除したい場所を7つに分け、1週間のそれぞれの日に割り振ってしまえば、週単位でリセットできますよ。

●3:献立を固定化する

家事の負担がいちばん大きいのは、日々の炊事ではないでしょうか? 毎日、違うものをつくろうとすると、買い物も調理も負担が増えるので、メニューはある程度固定化した方がいいかもしれません。

肉、魚などメインのメニューで、自分が得意なものをいくつか決めてローテーションし、副菜は常備菜や簡単に用意できるもので回していけば、そんなに負担にはならないでしょう。