家事に仕事、次から次へとやることがあってなかなか家が片づかない。そんなときに限って来客が…。だれしもが経験したことのあるお悩みではないでしょうか。「常にきれいに整えておくことは難しいですよね。だからこそ余裕のないときのための逃げ道をつくっておくことが大事です」。そう話すのは、整理収納アドバイザーのNoyoさん。ご自身が日々実践しているコツについて、詳しく教えてくれました。

ものの避難先をつくる
やることは、ものの避難先をつくるということだけ!
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急な来客!でもそのために全力で片づけるのは無理…

Noyoさんは整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト・プロなどの資格をもち、暮らしまわりのサービスを幅広く提供。プロらしく家は常にすっきり整っている印象ですが、じつはそうではないと首を振ります。

「なるべくきれいに、とは思っていますが、忙しさが続くとそうもいきません。テーブルの上に仕事の書類を置きっぱなしにしていることも多いです。私は2人の子どもを育てるシングルマザー。家のことを全部ひとりでやるとなると、負担も大きいです」

リビング

2人のお子さんは中学生。突然、友達が家に遊びに来るということもよくあります。

「散らかっている日は、ダメ! とつい言いたくなります。子どもの要望にはできるだけ応えてあげたいとも思う反面、そのために全力で片づける時間も気力もない…。これは、“親あるある”ではないでしょうか?」

ものを放り込むだけの空ボックスをひとつ

そこでNoyoさんが考え出したアイデアは、緊急用の空ボックスを用意しておくこと。

ボックスへ

「ダイニングテーブル横の収納ラックにファイルボックスを並べているのですが、そのうちのひとつは空っぽです」

「急にテーブルの上を片づけなければならないときは、このボックスにガシガシものを入れていくんです。分類とか、きれいに入れるとか、そんなことはまったく考えません。とにかく放り込む!」

あとで整理しようと思っていたレシートや郵便物なども、とりあえずここへ。こうすれば、テーブルはものの1分ですっきり整った状態に!

「急に友達が来ると言われても、いいよと言ってあげられる。それはこの空ボックスがあるおかげです。ボックスの中身は、時間があるときに整理してまた空っぽに戻しておきます」