リバウンドしないために、捨てるべきは「所有する喜び」

なお大事な点は、たとえばタンスや収納はひとつと決めたら、以後プラスティックの引き出しなどを買いたすのは止めることです。文具にしても調理具にしても、整理整頓のための収納道具は、便利なようですが、ため込む危険がいっぱいです。

買い物
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一度は思いきり処分したとしても、また家をものであふれさせてしまうことを繰り返しそうなら、「先に捨てるべきは所有の喜び」と心得てください。買い物とは、近代人の“エンターテインメント”ですから、必要不可欠かを選別するより前に、「購買することの快感」をむさぼる行動なのだと考えてみてください。
たとえば、お店の前を通ってもショーウインドウは見ない、飾りものの世界と思う、または雑誌の見本だと思う。買わずに先を行く勇気と、そんなチャレンジ精神を養ってみましょう。

「衣類リスト」をつくり、所有物を把握する

衝動的に買いたくなる気持ちを抑えるには、まず自分が所有しているものを把握することも手です。いくら服を持っていても把握をしていなければ、毎日なにを着ようか困ってしまいます。

衣類リスト

私は、このように「衣類リスト」をつくっています。コート、スーツ、ワンピース、セーター、スラックス、ブラウスやシャツ類など、カテゴリごとに所有しているものを書き出します。バッグまで書き出せれば上級です。なにを着ようか迷ったとき便利なだけでなく、分類することで片づけができて不用品も発見しやすくなります。

私はこれを高校時代に家庭科で学び、手札サイズのカードに手書きでリスト化しました。今ならパソコン入力してプリントアウトできるのでラクですよね。でも減増するたびに印字し直すことを考えると、鉛筆で手書きのアナログ方式のほうがいいかもしれません。

このような仕組みをつくることで、無理なくものが増えない生活を実現できています。