そろそろ夏休みの予定が気になっているご家庭も多いのでは。
「未就学児から小中学生におすすめなのが工場見学。そろそろ予約が始まっており、大人も楽しいですよ」と教えてくれたのは、「お受験ジャーナリスト」として、子どもの勉強や進学について多数の著作のある末木佐知さん。詳しく伺いました。

楽しくて非日常を味わえる工場見学は夏休みのイベントとしておすすめ!

工場見学はおいしいものを試食できる、ものづくりを体験できる、お土産をもらえるだけでなく、夏休みの自由研究にもなるうえに、家族で楽しむ旅行&レジャーとして最高です。そしてほとんどは無料。
近年人気が増してきて、予約をとるのも一苦労ですが、ここはひとつがんばってみましょう!

工場見学
工場見学を通じて「働く」ということや、職業やサービスへの理解が深まります
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●工場見学体験談…航空会社の工場見学は感動!

今回、執筆のためにJALの工場見学に行ってきました。平日ですとギリギリの申し込みでもあいていたりします。

航空会社の工場見学は感動!

この工場では、ヘルメットをかぶって格納庫の下にも降りれますし、羽田空港のA滑走路の横で、離着陸を真横から見ることも!

パイロットやCAだけでなく、飛行機に関わるさまざまな仕事を理解することができ、将来飛行機関連の仕事につきたくなるかもしれません。

夏休みは埋まっている日が多い
お土産は入館証!

工場見学の申し込みは、見学希望日の6か月前からインターネットで受けつけています。見学時間は10時・11時半・13時・14時半・16時と、1日5回。予約可能人数は1名から100名まで。
夏休みは埋まっている日が多いですが、キャンセルが出ると残数が表示されます。ギリギリまでチェックすると、キャンセルが出てラッキー! ということもわりとあるそうです。

全日空でも「機体工場見学」という同じような内容の見学をしています。時間や詳細などはJALとは少し違うので、ホームページで確認を。

●お申込みは2か月前が勝負!おすすめ工場は?

さて、どうやって見学したい工場を探したらいいのでしょう。
気になる工場を検索して、見学を実施しているかを確認するのがいちばん早いです。また、好きな商品があったら、「工場あるのかな? 見学してるかな?」という視点で探してもいいですね。

工場によっては、見学日の半年前から予約が始まるところもあるのですが、私の経験上、2か月前から申し込みスタートが多く、その場合、夏休みに行きたければ、6月に申し込みが開始されるということなのです。

ここでは、食品関係のおすすめ工場の最新情報をお伝えします。
今から夏休み中に間に合うところも!

今から夏休み中に間に合うところも!
・ロッテ 浦和工場

通常期間は、「見学当日の2か月前から受付。電話にて予約の確認後、往復ハガキで必要事項を記入する」という流れです。ただし夏休み期間は、ハガキ対応のみで、抽選になります。大人だけの見学が不可というのも特徴かもしれません。

・ロッテ 狭山工場

2か月前に電話予約した中から抽選となります。夏休み期間はハガキ応募で締め切り後に抽選となります。ハガキ受付期間が前半が6月21日まで、後半が7月5日までなので、今からでも応募が間に合います。「チョコ注入体験つき見学会」はかなりの倍率になるのでは? でも、チャレンジする価値はあります。

・赤城乳業 本庄千本さくら「5S」工場

ガリガリ君で有名な赤城乳業は、3か月前から受付開始です。この工場の場合は、抽選なので2019年8月分の応募締め切りは6月20日まで、9月分は7月20日まで。

以前こちらの見学に行った際には、工場をひとしきり見学した最後に、「ガリガリ君広場」で時間内アイスが食べ放題でした。ガリガリ君ファンなら行って損はありません!

・味の素 川崎工場

インターネットでの申し込みのみ。希望日の2か月前から開始で、現在カレンダーをチェックしてみると、7月後半は埋まっていますが、6月や7月の平日はあいています。

コースは3つにわかれていて、「ほんだし」コース「味の素」コース「Cook Do」コースがあり、それぞれのコースでお申込みをするので、興味がある商品がおすすめ。
電話でも、ネットでも、先着順がほとんど。人気コンサートのチケットをとる勢いで「運」にまかせて、根気よくトライするしかありません。

・日本食研 KO宮殿工場 愛媛本社

CMでみたことあるかもしれない、宮殿のような外装の工場。こちらは有料で、大人1000円、子ども500円。2か月前から電話予約可能です。

●工場見学を体験すると…

かつて学童保育の子どもの引率で、さまざまな工場を見学に行きました。引率の大人も同じ体験ができるだけでなく、おみやげもいただけるので、うれしく感じました。

たとえば味の素川崎工場では、だしが入っていないみそ汁を味見させたあと、ほんだし入りのみそ汁を飲ませて、味の違いを理解させたりします。
その日、お預かりしたお子さんが、保護者の方のお迎え時に「ママ、うちのおみそ汁ってほんだし入ってる? 全然味が違うんだよ」と言っていたので、工場見学のインパクトはすごいと実感。

私も、日清オイリオの見学に行ったあと、スーパーで油を買うときに親近感がわいて「日清の油」を買ったという記憶があります。

子どもにとっての工場見学のメリットは、製品やサービスの裏側を見られることで好きなものをもっと知ることができたり、さまざまな職業や働くということへの理解が深まること。工場側は見学した人が親近感を持ってくれるので、双方にとってよいことづくし。

楽しくて非日常を味わえる工場見学。ぜひ、予約にチャレンジしてみてください。