「使用頻度が0ではない=必要なもの」という誤解

キッチンの収納例。
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それまでの私は、「今世で使用頻度0でないのであれば、それは私にとって必要なものである」と間違った捉え方をしていたんですよね。「たとえたった1度でも未来で使うのであれば、ちゃんと残しておかないと、未来の私が困ってしまう。後悔してしまう。そんな失敗しないように、残しておかないと!」と、一点の曇りもなく思っていました。

でも、そうじゃなかったんです。「1年以内に使わなかったものは捨てましょう」とは「1年使わなかったものは、使う可能性がない」という意味ではなく、「1年に1回、使うかもわからないものに空間を圧迫されていること自体がもったいない」という意味だった。

「その程度の使用頻度のものは、なくてもなんとかなる」というより、「なんとかしよう!」という考え方をするべきだったのです。

コントロールできない未来を予測しようとするから疲れる

おまいさんの家の画像

ものが減らない人は、予測不可能な未来に対して、完璧に備えようとしています。そして予想外の出来事が起こったときに、「あぁ…失敗した…」と感じてしまう。でも、そもそも未来を正確に予測して、完璧に備えるなんて不可能なんですよね。にもかかわらず、コントロールできないことを、必死でコントロールしようとエネルギーを使って疲れてしまう。

そんなことにエネルギーを使うことの方がよっぽどもったいない!

未来の自分が使うかどうかなんて、考えてもわからないのだから、それなら、そのときの自分を信じてあげましょう。「きっとそのときの状況に合わせて自分が対処するだろう。いや、対処するんだ!」って。「私ならできるよ!」って自分を信じてあげてください。

過去に捉われたり、未来を追いかけすぎると、今目の前に広がっている幸せなことに気がつけなくなります。本当の豊かさって、手に入れることじゃなくて、今持っているものを大切にできるかどうか、そのものを使うことで幸せって気持ちをちゃんと感じれるかどうか、だと思うから。だからこそ「今」使っているかどうか、で「いる」「いらない」の判断をしてみてくださいね。