俳優・タレント、プロデューサーとして活躍し、5月に発売した最新著書『心に効く美容』(講談社刊)が話題のMEGUMIさん。42歳になった今も輝きは衰えず、その美容法や、飾らない内面のしなやかさは多くの女性から「憧れ」の存在となっています。今回は、MEGUMIさんが「つらいとき」に心がけていることなど教えてもらいました。
つらいとき、守るべきは「日常生活」
尊敬している先輩に「辛いときこそ、普通の生活を続けたほうがいいよ」とアドバイスをいただいたことがありました。
以前、家族の一員としてずっと寄り添ってくれていた犬が亡くなったとき、ものすごい落ち込んでしまって。悲しみのなかで起き上がるのもおっくうだったけど、こんなときこそ、と淡々とご飯をつくって、温かいおみそ汁を飲んで。ただ無心に部屋を片づけることで気持ちが整って、お花を生けてじんわりと泣けてみたり…。
そんな普通の日常生活が、どん底の自分を守ってくれたという実感がすごくありました。現実の悲しみから逃れられないときこそ、あえて日常をやる!
とにかく目の前の“今”に集中して料理や掃除をすることで、気がついたら心の整理がついて、少しずつ大丈夫かも、と思えるようになることを心のどこかに覚えていてほしいです。
身体やお肌と同じように心のメンテナンスを
今の日本には、誰もがもっと気軽に感情を手放せる、カウンセリングの場所が必要! だと思っています。
私は仕事柄、インタビューを受ける機会がありますが、自らが話していくことで、自分はこんなことを考えているんだなということが明確になって頭が整理されることがよくあります。
モヤモヤしたものが頭に残っていると、その正体が分からないまま辛さを抱えがち。心が病む前に、人に話して感情を整理できる場所があったら、人はもっとラクに生きられるはずです。
私も月に1~2回は臨床心理士の方やセラピストなど、プロフェッショナルな方に話を聞いてもらって、身体やお肌と同じように心のメンテナンスを心がけています。
24時間いつでも匿名で利用できるオンラインカウンセリングや「自分のトリセツ」を持っておくこともおすすめです。気軽に利用して心の整理を図ってほしいですね。
※ この記事は『心に効く美容』(講談社刊)より一部抜粋、再構成のうえ作成しております