「使ったものを元に戻せなくて、つい床に置いてしまう」「いつも床が散らかっている」という人は多いのではないでしょうか。どうすれば片づけられる自分になる? 片づけマインドになる方法を、整理収納コンサルタント須藤昌子さんに教えていただきました。
すべての画像を見る(全4枚)床は収納スペースではない!
整理収納コンサルタントの須藤昌子さんは、何度も重版がかかっている本『死んでも床にモノを置かない』の著者。お片づけサービスやセミナーなどを実施し、片づけられないと悩む人をサポートし続けています。
須藤さん曰く、まず頭において欲しいの「床は収納する(ものを置く)場所ではない」ということ。
「家の中の各スペースは、それぞれ役割が決まっています。キッチンは料理をする場所。お風呂は入浴する場所。床はざっくりとした表現ですが、たとえばリビングの床ならくつろいだり移動したりするためにあけておかなければならない場所ですよね。床にものがあるとつまずくかもしれないし、掃除の邪魔にもなります。だから本来ものを置かないほうがいい場所なのです」
1:「なんとなく」置くのをやめる
ものを床に置かないために、なにをすればいいか。須藤さんに伺いました。
「まず第一段階として、なにも考えずに床に置くのをやめなければなりません。床に置いてしまう理由が必ずあるはずなので、それをハッキリさせましょう」
よくある理由は、「置き場所が決まっていない」ということ。
「そもそもどこに収納するか決めていないから、使った後どこに置いていいかわからなくなってしまうのです」
須藤さんは食べ物を例に挙げてわかりやすく教えてくれました。
「冷蔵食品は買い物後に必ず冷蔵庫にしまいますよね。それは冷蔵庫にしまうものだと決まっているから。床に放置することはないはずです。それとまったく同じこと。ものの居場所をきちんと決めると、床置きはかなり解消されるのではないでしょうか?」
2:リビングに置くものを決める
ものの居場所を決めようとしても、「棚やスペースがすでにいっぱいでこれ以上置けない」ということも。そんな場合はどうすれば?
「不要なものを処分してスペースをあければ解決しますが、それが難しいから片づけられないという人もいますよね。ならば、リビングにはリビングで使うものしか置かない。このように決めるといいと思います。リビングで使わないものは、使う場所へ移動させる。リビングで使うけれど収まりきらないなら、サイズを小さくするなどして収まるように工夫してみるのです」
リビングはものが集まりやすい場所。須藤さん宅では、床にものを置くような事態にならないように、リビングに置くもの自体を減らしているそうです。
「家族それぞれの私物は、リビングに持ち込まないルール。これが効果てきめんでした」