節約と言えば、生活コストを下げたり、多少の我慢が必要と思う人も多いかもしれません。でも、メリハリをつけたり、見方を変えたりすることで豊かで楽しめると教えてくれたのは、50代60代女性の暮らしについて発信するブロガーの中道あんさん。節約していることについて教えてもらいました。

中道あんさん
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私が節約をしている理由

私は、今年61歳になりますが、まだ現役並みに働いています。収入があるとはいえ、将来のことを考えたり、もともとに無駄が嫌いということもあって、自分にとって価値の低いと思ったことにはお金を使わないようにしています。とくに、結果が同じなら安くすませようと思うようになりました。今回はそんなお金の使い方について紹介します。

1:少し手間がかかっても、交通費は節約する

たとえば交通費。先日、友人と1泊2日の小旅行にいってきました。待ち合わせ場所には新幹線を利用。私は60歳になってからJRが運営する「ジパング倶楽部」に加入しています。年会費を払うことで、切符の割引や特典が受けられるシニア割引のサービスです。これは定年退職後の鉄道の旅を楽しんでもらうことを主旨としたものですが、残念ながら2024年4月より新規加入者は満65歳以上となりました。私は、1年早く60歳になっておかげでこのサービスを利用できています。

友人との待ち合わせ場所までの移動時間は30分だったので自由席の切符を購入。3割引きで3000円ものお金を浮かせました。とはいえ、その分手間がかかる点もあります。割引きを受けるにはJRの窓口での手続きが必要なのです。それまではスマホでサクッと予約して交通系ICカードで改札を通過していましたので、それと比べるとたしかに面倒なのですが、窓口で並んできっぷを買うのはアルバイトのつもりです。10分で3000円をゲットできたと思えれば、いい仕事です。

ほかにも、東京へ出張で移動するときも、新幹線か飛行機かどちらが安いのかを確認して購入を決めます。マイルを貯めて飛行機代に充てたり、このように節約にはマメさを求められます。

時間とお金を天秤にかけてどちらを優先するのか、普段、外出時にはタクシーをよく使っていました。バス停まで6分ほど歩く時間やバスを待つ時間などがもったいないと思っていたのですが、タクシー運賃が値上がりしたことをきっかけにバスを使うようになりました。時間ギリギリに動こうとするから便利さが必要なのであって、そうでなければ時間をかけたっていい。忙しいと言う字は“心を亡くす”と書きますが、心のゆとりをなくすとお金も失います。