雑誌やSNSなど、収納グッズの情報があふれる時代。種類が多すぎて、自分の暮らしに合うグッズはどれだろうと悩むことも多いですよね。ESSEフレンズエディターのメンバーで整理収納コンサルタントの奥田明子さんも、「仕事で片づけのお手伝いをする際、収納グッズのお悩みをよく聞きます」と話します。今回は、奥田さんが考える「50代からの収納グッズの選び方」を紹介します。

収納
キッチン用品は、引き出しの上から取り出しやすいように
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シンデレラフィットではなく、「どこでも使える収納」を選ぶ

収納グッズと聞くと、棚にぴったりと収まるシンデレラフィットに憧れを抱く人が多いのではないでしょうか。もちろん、見た目がピシッとそろっている美しい収納もすてきですが、50代からは「どこでも使える収納」が大切になってくると考えます。

50代になると、子どもが独立したり暮らしを小さくする機会が増えていきます。そんなとき、シンデレラフィットでグッズを選んでいると、家具に合わせてすべて買い替え…なんてことも。しかし、汎用性の高いグッズは、住まいや暮らしが変わっても変わらずに使い続けることができるのです。

食材ストック
食材ストックもたっぷり入る容量が使いやすい

私が50代の方におすすめするグッズとして、カインズの整理収納ボックス「Skitto(スキット)」シリーズがあります。わが家では食材の収納のほか、ガスコンロの下やシンク下の鍋収納、さらには洗面台下の洗剤ストック収納にも使うほど大活躍。

鍋の持ち手
鍋の持ち手もジャマになることなく収納

見た目もシンプルで飽きのこないデザインですし、傷がつきにくいので長く使用できます。また、前後異なるデザインで、見せる収納も隠す収納にも対応している使い勝手のよさも魅力的。このように、どの場所でも使える収納は長く活躍します。

使う人が「取り出しやすい」ことが収納の正解

左利きでも取り出しやすい
左利きでも取り出しやすいように、鍋は右を向けて収納

また、これから体力が落ちていくことを考えると、「取り出しやすさ」も重要な基準です。

とくにキッチンの引き出しは、上から取り出しやすいことが絶対条件。なので、わが家では鍋は立てて収納しています。さらに、料理は左利きの私が担当することが多いので、左手で出しやすいように収納。このように、使う人が使いやすい収納にすると、家事のちょっとしたストレスを軽減できます。