SNSへのレシピ投稿で一躍大人気となり、雑誌やテレビで活躍中の料理家・管理栄養士の長谷川あかりさん。簡単かつユニークでおいしい家庭料理を日々発信している長谷川さんは、レシピを考えるときに「コスパならぬ、手間パ」がいい調理法を心がけていると言います。詳しく伺いました。

長谷川あかりさん
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長谷川あかりさんがレシピで大事にしていること

丁寧に料理をしたいと思っていても、忙しい日々では、どうしてもラクなもの、簡単なものですませがちな人も多いはず。長谷川さんはレシピを考えるときに、そんな「手間」と「満足感」のバランスを大事にしているそう。

「料理には手間をかけることそのもので得られる癒やしの効果もあるかと思いますが、それは趣味として料理を楽しむときの話であって、毎日の家事のなかで料理をつくるときには、なるべく手間がかからずラクな方がいいですよね。でも、手間をかけたときのリターンが大きいものは、少し面倒でもあえて調理に取り入れたほうが気持ち的にも味的にも満足度が高くなると考えています。

たとえば、手間をかけたときに、かけていない通常時との差をほとんど感じることができないと、なんのためにがんばったんだろう…と虚無感を感じる原因になってしまいます。

そういう“手間パ(手間パフォーマンス)”の悪い部分はバッサリカットして、反対に少し手間をかけることで見違えるほどおいしくなり、『手を抜かずにちゃんと料理をつくったなあ』と思えるような手間パのいい部分をあえて残しておく。そういうふうにして、メリハリをつけて料理の楽しい部分と面倒な部分のバランスを調節しています」(長谷川あかりさん、以下同)

レシピ名や素材の組み合わせのおもしろさでも「食べてみたい」と思ってもらいたい

料理

意外な食材の組み合わせや、興味をそそるレシピ名にも定評がある長谷川さん。7月3日に発売されるパーソナルムック『DAILY RECIPE』(扶桑社刊)にも、「メロンバジルカッペリーニ」「納豆タバスコ丼」「夏野菜の梅だしミネストローネ」など、気になるレシピ名が並んでいます。

「レシピ名や素材の組み合わせのおもしろさで、つくってみたいと思える料理を届けたいと思っています。おしゃれなレストランでメニューをながめていて、『これは食べたことない組み合わせだけど、絶対おいしいやつ! 食べてみたい!!』と思うことってありませんか? そういう、7~8割はなんとなく味の想像つくけれど、2割~3割は未知数でおもしろそう、食べてみたい、と思えるようなレシピづくりにこだわっています。

もうひとつ大切にしているのは、食べ疲れせずに毎日食べたくなる料理であること。100%のおいしさではなく80%くらいの優しい味で、残り20%はみなさんに調節していただけるような味わいを心がけています」