不要になった洋服。ついつい捨ててしまいがちですが、最近はファッションブランドの店舗で着なくなった衣類を回収してくれる「古着回収」という選択肢もあります。今回は「H&M」の古着回収を実際に利用したESSEオンラインライターがそのサービスを語ります。
「捨てる」ものを目の前にして感じたモヤモヤ
先日、私と子ども2人の洋服を中心に手放しました。捨てるもの・売るものの2つに分けながら行っていたのですが、終わってから「捨てるもの」を目の前にしたとき「このままゴミ袋につめて衣類回収日に捨てるのか…」となんだかうしろめたい気持ちに。
私自身の服は1着のみで、ほとんどが子ども服。子どもの服は、お下がりやお譲りするには状態が悪かったり汚れやシミが取れないものもあり、「捨てる」選択になってしまいました。「仕方ない…」そう思いながらも、大量の子ども服をウエスにとハサミで切る時間の余裕もあまりない。
そんな風にモヤモヤしていたときに、ときどき子ども服を購入していた「H&M」のアプリのお知らせで「古着回収」を行っていることを知りました。衣類全般に加えて、タオルやシーツ、ラグや布製バッグなどのホームテキスタイルも可能で、さらにブランドや状態を問わないとのこと。
H&Mは古着回収サービスを2013年から世界規模で開始し、不要になった衣類がゴミとして捨てられるのではなく、製品や資源として再利用されることを促進するために、ブランドや状態を問わず、衣類やホームテキスタイルを国内全店舗にて回収しているそうです。
クーポンももらえておトク!
早速、「捨てる」に分類した子ども服を袋に入れて持って行くことに。
店内のレジ横にフタつきの回収ボックスがあり、店員さんに見守られながらボックスに服やタイツなど入れます。入れ終わるとアプリでQRコードを読み取り、3000円以上のお買い物で使用できる500円OFFクーポンが手に入りました。
「1袋の持ち込みにつき500円OFFクーポンと20ポイントが特典」とありますが、1袋の大きさに決まりはないようで、1日最大2袋分までとされています。(実際の回収ボックスを写真に撮りたかったのですが、店内での撮影は禁止ということで撮れず)
「捨ててスッキリ!」というフレーズは昨今よく耳にしますし、スッキリする気持ちには同感です。ただ、ゴミとして捨てると、焼却する際に二酸化炭素が排出されて環境にも大きな影響を及ぼします。不要になったから「捨てる」の一択ではなく、古着回収や買取店に持ち込む、または寄付という選択を選ぶと、自分にも地球にも優しい選択になると感じます。
意外と知らない?有名ブランドの衣類回収
今回ご紹介したH&Mのほかにも、持ち込みの規定は異なりますが、ユニクロやGUのファーストリテイリング、無印良品、洋服の青山など、衣類や布製のものを店頭にて回収しているメーカーも多数あります(詳しくは各社HPをご確認ください)。
持参することに少し手間を感じるかもしれませんが、今回私自身「古着回収」を利用して、捨てる際に感じたであろうモヤモヤは“ちょっといいことをした感覚”に変わりました。
捨てずに「気持ちよく手放す」。今後も古着回収は利用していきたいと思います。