2021年に日本とアメリカの二拠点生活をスタートし、2023年にはアメリカの事務所とエージェント契約した、岩橋玄樹さん。3月には自身初となる写真集『Labneh(ラブネ)』を発売しました。今回は、岩橋さんにソロ活動を通して変わったことや仕事の向き合い方、さらに今後のビジョンまでたっぷりお話を伺いました。
すべての画像を見る(全6枚)ソロになって感じた「仕事」の大変さ
経験値問わず、だれもがスマホ1つで世界じゅうに情報を発信できるようになったからこそ、自分の「好き」を幅広い人に届けたいと思うのは自然なことになりつつあります。
それに対して「『寄せる』のではなく、変わらず自分が『好き』なことを。そこに一貫性がなくても、好きだという軸をブレさせないことで岩橋玄樹らしさを感じてもらいたい」と岩橋さん。
「アメリカでの生活&ソロ活動をスタートさせて今年で早3年。アメリカに興味を持った最初のきっかけは、中学生の頃、好きになったラッパーたちがウエストサイドに多くいらっしゃったこと。
そのときからJ-POPに限らずさまざまなジャンルの音楽が大好きだったので、今、あこがれのアーティストの皆さんとお話しさせていただける環境が夢みたいですし、お仕事でご一緒したいという想いがモチベーションにもなっています。
日本で活動していた頃と比べて自信がついたか? と聞かれると、自分ではよく分からないけれど、圧倒的に度胸はついたかな! だって、自分とは程遠い人だと思っていた世界的アーティストとコミュニケーションが取れているってスゴすぎる(笑)。心の中では『やばい、今大好きな人と話してる!?』って浮かれちゃってますけどね!」(岩橋玄樹さん、以下同)
負荷がかかるほうがちょうどいい!
現在、岩橋さんは曲づくりのみならず、ライブの演出などクリエイティブな仕事にも積極的に携わっています。グループとソロではなにか違いがあるのでしょうか?
「グループで活動していた頃は、ありがたいことに整ったパフォーマンス環境、すばらしい楽曲や演出、最高のスタッフさんとご一緒する機会をすべて与えていただき、大勢のプロの方々のアイデアに支えられていました。
でも、今は自分ひとりのアイデアから始まり、自分でゴールを決めながら進行・クリエイトしていかなきゃいけない。ライブのイメージ資料もiPadでつくって提案していますし、ライブ当日は、客席からどう見えるかギリギリの時間まで試行錯誤して会場を走り回っています」
続けて、「コミュニティを広げ新しい価値観を吸収し、それを形にすること、ファンの皆さんに届けられることが楽しい」とハツラツと語ります。最近(取材時)は6月に開催されるソロイベントのことばかり考えているそう。
「ファンの方にはたくさん会いたいけれど、その機会が増えるほどセットリスト、会場の構成、衣装など、考えることは増えていきます。かつてはその道のプロに頼っていたひとつひとつの仕事を自分で行うのはめちゃくちゃ大変だし、その責任やプレッシャーはグループ活動の頃に感じたことのないものですが、僕ってちょっとM気質なところがあるのか(笑)、少し負荷がかかるくらいがいいバランスなんですよね。
6月のイベントは、『アイドル』がテーマです。でも、僕をどう思うかは観ている方の自由でいい。アイドルのように見えていても、アーティストでも、ダンサーでも。僕もこの道と決めずに、なににでもチャレンジしたいですから、観客の方にも自由に受け取って楽しんでもらえたらいいなと思っています」