3人の男の子を育てながら、美しさを日々アップデートしている美容家の神崎恵さん。子どもたち3人、それぞれ性格の違いを見て、思ったことをつづります。

神崎恵さん
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愛おしくておもしろい、料理で知った子どもたちの性格

最近よくキッチンに出没する二男。料理する私の手元をジーッと見ていたり、ひとりであれこれつくってみたり。どうやらひとり暮らしに備えて、料理を覚えようとしているみたい。

「あの料理教えて」と、わが家の定番レシピを聞かれることもよくあります。そんなとき私が話すのが色のこと。「料理は彩りがよければ目でもおいしさが感じられるし、いろんな色の食材を使うことで幅広く栄養がとれるんだよ」って。

こんなふうに私に聞いたり、自分で調べながら料理を学ぶ二男とは異なり、パパッと感覚的に料理するのが長男です。2人はつくるものから違っていて、長男は鍋料理、二男はパスタが多いかな。長男は時間を効率よく使いたい派、二男はつくる時間も楽しむ派なのかなぁなんて思いながら、台所に立つ2人の姿を眺めています。

お金の使い方も三者三様

そういえば、お金の使い方も小さい頃から違っていました。たとえばお祭りの日、私は息子たちに同じ額のおこづかいを渡すんです。そのお金を思いきりよくパッと使うのが長男。じっくり考えてから使うのが二男。なお三男は、クジをひたすら引くなど同じものにお金を使いがち、とまさに三者三様でした。三男は食卓でも、好きなものをずっと食べていたい派で、凝り性です。

子どもたちの性格って、いろいろなところから垣間見えてくるものなんですよね。それぞれの違いが愛おしいし、おもしろい。3人とも違う人間なのだから、性格に合った対話の仕方や導き方ができたらと、彼らと接するたびに思います。

ちなみに3人のなかで、私の性格に似ているのはだれかといいますと…、これが全員似てるんです。というか、私の性格を3つに分けて、さらに強化したのが息子たち、みたいな? だからときどき、複雑な気持ちになるんです。まるで自分を見ているようで(笑)。