50代前後で急に今までの服が似合わなくなり、ファッションに惑う方も多いのでは。元祖・節約主婦として知られ、カウンセラー・エッセイストとして活躍する若松美穂さんは、スタイリストと一緒にファッション講座を行っています。そこで見つけた「似合う服」を見つけるための3つのコツを解説します。

ワンピ
似合う服の見つけ方 ※写真はイメージです
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50代の女性たちのファッションのお悩みとは?

服選び
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ファッションは、メンタルやモチベーションを上げる材料のひとつ。スタイリストの大沢早苗さんとコラボして、季節ごとのファッション講座や、似合う色を見つけるカラー診断をしています。

カラー診断では肌色だけでなく骨格も参考に似合う服を見つける手助けをするもので、彼女のアドバイスがファッションに迷う女性たちの強い味方となっています。

そんな中、50代の私と同年代の皆様にファッションのお悩みを伺うと、以下のような内容が集まりました。

・いつも似たような服を手に取って買ってしまう。結果、クローゼットの中が似たような服でいっぱいに

・買い物を終えて帰宅すると「またそれ? 同じようなものをいくつも持っているよね」と家族に言われる

・変化を楽しみたいけれど、どうしていいのかわからない

皆さん、ファッションのマンネリに悩んでいるようです。そこで、スタイリストさんからのアドバイスに従って、私が実際にしてみたことと気づきを書いてみようと思います。

1:ワンピースから距離を置く

ワンピ
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私はこれまでワンピースが大好きでした。今も好きです。

理由は
・自分に似合う形が分かれば買い物の失敗が少ない
・自分に似合う形が分かると、着ていて安心感がある
・組み合わせを考える手間が省ける

一方で、
・安心安全ではあるけれど、変わり映えがしない
とも思っていました。「この先まだ長いのに、私はいつまでこの変わり映えのしないファッションを続けるのか?」と。

そこでワンピースから距離を置き、トップスとボトムスを増やしてみたら、服の形と色のバリエーションが増えました。家族や友人からも「あれ? いつもと違うね」「その雰囲気も似合うよ」と反応が増えました。

さらにワンピース2枚はどこまでも2枚ですが、トップス2枚×ボトムス2枚を持っていたら、上下それぞれの組み合わせが増え、4つの組み合わせができる。3枚×3枚なら9組の組み合わせができます。

組み合わせを変えるだけで、洋服の数を安易に増やさなくてすみます。お財布にも、クローゼット優しい発想です。

2:「この年代にはこれ!」を信じすぎない

クローゼット
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これまでは、「この年代にはこれがいい!」という情報を素直に信じていました。でもよくよく考えたら、体型も肌の色も違うのだから、似合う似合わないは人ぞれぞれ。どの方にとっても大切なのは、あくまでも「ご自身の体形や肌色になにが似合うのか、似合わないのか」なのだと。

たとえば私は、顔が丸く首が長い方ではない。それゆえ、首元が詰まっていない服の方が似合うのだそう。そこで、新たに買う服は、首元がスッキリ見えるデザインを選ぶようにしています。手もちの服は、ボタンを外して胸元をあけたり、アクセサリーでVラインをつくると活用できるとのこと。

だからといって、私と似たような顔と体型の人が皆同じ解決法でよいのかというと、これまた全然違うのがおもしろいところ。首元が大きく開いた服よりも、タートルネックや鎖骨が隠れる服がよく似合う方もいるのです。たくさんの方のファッション診断を拝見し、人それぞれなんだと実感。

おうちで試すときには、ぜひ手もちの全部の服着てみて、似合う服の傾向を調べてみてください。家族や友達の客観的な意見を聞くのも有効です。

自分が似合う服、避けた方がいい服の「色・素材・色」が分かってくると、買い物に失敗しなくなります。買い物に出かけて、売っている服を見ることを楽しんだとしても、なにをスルーすればいいのか(買わない方がいいのか)が分かるからです。

クローゼットの中が似合う服ばかりになると、毎日の服選びがラクになります。似合わない服が分かれば、クローゼットの衣類整理も進みますね。