ものを減らしてすっきり暮らしませんか。「捨て活は大人の必修科目」というのは、50代の夫婦ふたりで暮らすミニマリストの本多めぐさん。本多さんが経験から導き出した、捨てられるようになる考え方について教えてくれました。
すべての画像を見る(全3枚)1:捨てられなくて当たり前!自分のせいじゃなく、時代のせいだから
今日はミニマリスト歴10年の主婦が、ものが多かった時代に、しだいにものを捨てられるようになった経験から、「ものを捨てる自分になれる3つの考え方」をお伝えします。考えを変えて、なかなか捨てられない自分を責めずに、身軽になるヒントになれば幸いです。
そもそも「片づけ」ってだれにも習わないですよね。たまたま母親が片づけ上手だったらそれを見て学ぶ機会があるかもしれませんが、多くの人は片づけや捨てる技術を学ばないまま、大人になります。
そもそも昭和の時代は、ものを大切にすることが美徳でした。そういう教育を受けて育った世代の私たちが、すぐにポイポイ捨てられるわけがないと思いませんか? 小さいころからしみついてきた常識・美徳・親の教えといったものをすぐに捨てられるものではありません。
捨てるブームやミニマリストブームから10数年が経ち、世の中的にもものを捨てることが肯定されるようになりました。「少ないもので暮らすのがかっこいい」とか「終活のためにものを減らそう」という空気感に後押しされて、ほんの少しずつ自分の中の常識を書き変えていくのだと思います。
だから、捨てられない自分を責めることはありません! まずは、私たちの世代は捨てられなくて当たり前と思うと、気がラクになるのではないでしょうか。「もったいないオバケ」の広告を見て育ったんですから怖いですよね。「自分のせい」でなく「時代のせい」にしてしまいましょう。
2:考えを変えるのは時間がかかる。長期計画で焦らずに
人の思考は短期間では変わらないもの。なので長期的に考え、数年単位でものを手放す思考に変化させるつもりでいきましょう。まず文房具など小さなものから捨てていき、次第に大物が捨てられるように。
たとえば服を減らしたらタンスがスカスカになり、その結果タンス事態を手放せた…そんな流れもあります。
そんな私もミニマリスト歴10年ですが、最初からスムーズにものを捨てられたわけではありません。ブログや本などを参考にしながら、だんだん手放せるようになりました。「捨てても大抵は困らない」という経験をすることでしだいに安心感が増すと手放しやすくなると思います。
そもそも捨てる習慣がないと、ものと向き合うこともしませんから、最初は難しいものです。長期計画で、数年かけて取り組むものだと考え、焦らなくてよいと思います。
また、自分が捨てているのを見て、家族が次第に影響を受けるのも長期的に取り組んでいると起こりやすいです。自分が変わると、周りも次第に影響されて価値観が変わっていくのです。協力してくれることも増え、どんどん手放しやすくなりますよ。