ESSEonlineに掲載された記事のなかから、5月に読みたいベストヒット記事をピックアップ!
通風や採光のためには、窓は多い方がいいと思いがち。2年前に地元工務店で高気密高断熱の家を建てた日刊住まいライターも、そんなひとり。土間収納、水回りにも窓をつくりましたが、暮らしてみるとあけることもなく、ジャマなだけ。つけなければよかったと後悔しています。つけてよかった窓も、じつはほかのタイプにすればよかったと思うものも…。一体どういうこと?
※記事の初出は2023年5月。年齢を含め内容は執筆時の状況です。
すべての画像を見る(全8枚)24時間エアコン稼働で1年じゅう窓をあけない暮らし
筆者は妻と子ども2人(9歳と6歳)の4人家族。家づくりの際に、28社のハウスメーカーを見学。2年前に地元工務店で、2階建ての注文住宅を建てました。
家は性能にこだわり、高気密高断熱に。リビングのエアコンを24時間稼働し、その1台だけで、家全体がほぼ同じ温度になるという方法をとっています。
また、明るくて気持ちのよい空間にしたいと思い、家に数多くの窓を設置しました。しかし、実際に住んでみると、窓はほとんどあけない暮らしに。
24時間換気なので、わざわざ窓をあけて換気をすることもありません。住む前から高気密高断熱住宅で、24時間エアコンを稼働させるのなら、窓をあける必要はないということは聞いていました。しかし、ここまであけない生活になるとは思っていませんでした。
唯一窓をあけて換気をするのは、家で焼肉をした日くらいです。
日常的にあける窓は、リビングについている窓のみ。しかし、それでもウッドデッキに出るときにあけるのみです。
さっそくわが家の「あかずの窓」を、紹介していきましょう。
いちばん要らなかったのは土間収納の窓!
玄関横につくった土間収納にも、2つ窓をつけました。2つあった方が風通しがよいと思ったからです。また採光にもなると考え、そのうちの1つは高い場所につけました。
結果として、それがとても不便な窓となってしまいました。棚の奥につけた窓はあけにくいだけでなく、荷物が落ちてしまうすき間になってしまっています。
荷物を棚に押し込んだ際に、小さいものが奥の窓のスペースに落ちることもしばしば。落ちたものを拾うのにひと苦労。ストレスを感じます。また収納したものの日焼けの原因にもなっているようです。
それに高いところにつけた窓は、あけるのにも踏み台が必要となります。換気扇をつけておいたので、湿気が気になるときには、換気扇を回せば十分でした。
そんなわけで、土間収納につけた窓はいちばんの後悔の場所となっています。土間収納は換気扇をつけているので、窓は不要だったと思っています。
浴室、脱衣所、ランドリールームも窓は不要だった
浴室の窓は、通風というよりは採光のためにつけました。換気扇を回しているので、あけることはありません。
そもそもお風呂に入るのは夜。電気をつけるので、採光のための窓は不要だったのです。
脱衣所についても同様に採光のためにつけました。しかし、お風呂と同様に使用するのは夜なので、つける意味がありませんでした。
ランドリールームは採光には使えていますが、通風には利用していません。洗濯機の奥についている窓はとてもあけにくいです。また、換気扇もついているし、勝手口もあるのに、写真の窓をつけましたが、この窓は不要でした。
ランドリールームについては、窓が部屋の面積に対して大きすぎるせいか、冬はいちばん寒い場所となってしまっています。
窓を増やすと費用がかかるだけでなく、家の断熱性能を下がることになります。浴室、脱衣所、ランドリールームにある、これらの窓は不要だったと感じています。