ESSEonlineに掲載された記事のなかから、5月に読みたいベストヒット記事をピックアップ!
YouTubeチャンネル「Earthおばあちゃんねる」では、日々の暮らしや料理をアップし、登録者数15万人を超えるほどの人気者になっている多良美智子さん、88歳。その暮らしの楽しさに魅了される人も多く、初の書籍も大ヒット。このたび2冊目となる、料理にフォーカスした書籍『88歳ひとり暮らしの 元気をつくる台所』(すばる舎刊)から、ひとりでする食事の楽しみ方を抜粋で紹介します。
※記事の初出は2023年5月。年齢を含め内容は執筆時の状況です。
すべての画像を見る(全3枚)お皿1枚、箸置きひとつで、ひとりの食事も豊かな時間に
食事の時間は大切にしたいので、ひとり分でもテーブルセッティングしています。
常備菜を保存容器のまま出したりはせず、好きな器に盛って。昨日と同じものでも、器が変わると違った料理のように見えるから不思議です。ちくわや豆腐を切っただけのものも、器に盛りつけると立派な一品になります。私の粗食ごはんは、器にずいぶん助けられていると思います。
ダイニングテーブルにはクロスを敷いています。テーブルに食器がぶつかる音が緩和され、食事の時間が穏やかな雰囲気に。
以前は、その上に布製のランチョンマットを敷いていましたが、今は木製のトレーになりました。これは、お友達の家で使っていたものを気に入って、お店を教えてもらい、購入したもの。縁なしだから、トレーから器が少しはみ出ても大丈夫で、自由に配置できます。
このトレーを小さなキャンバスに見立てて、器を置きます。器は母や姉に影響されて、私も小さい頃から大好き。有田焼、益子焼、骨董など日本のものが多く、とくに料理を引き立てる藍色の器が多いです。器屋さんで、陶器市や骨董市で、長年かけて楽しみながら集めてきました。