ファッション誌や広告などで活躍中のモデルの園田マイコさん(55歳)。じつは、39歳のときに乳がんと診断されました。がんサバイバーの園田さんが、自身の経験を交え、前向きな気持ちを持ち続けるための「病気とのつき合い方」について語ります。

園田マイコさん
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自身が体験したことで感じた「病気とのつき合い方」

園田マイコさん
手術後、病室に戻ってきたところ。病気を公表すると、大きな反響があり、レギュラーを務める女性誌で闘病の様子を伝える特集が組まれた(写真提供/園田マイコさん)

病気とともに襲ってくる、不安や孤独な気持ち。心のざわつきを抑えるためには、日々の過ごし方や気持ちのもちようが大切だと園田さんは感じました。

1:自分を責めずに情報収集を

がんになった人の多くは、「あのとき、ああしていれば」などと自分を責めてしまう傾向にあると言います。

でも、がんはだれもがなる可能性がある病気です。すぐに気持ちはきり替えられませんが、少し前を向けたら、情報を集めて「どう治すか」ということに目を向けたいですね。

2:可能ならセカンドオピニオンを求めても

医療は進歩しますし、病院や医師によって同じ病気でも治療方針が異なります。命を委ねることになるので、第2、第3の意見を求めても。

ただし、治療までに時間の猶予がなかったり、通える病院がひとつしかないということもあるので、状況に合わせて判断したいものです。

3:「沼落ち」しないように悩みを打ち明けられる環境をつくる

インターネットで病気に関する情報を集めていると、ネガティブな情報にもたくさん行き当たります。負の情報や感情の沼に落ちてしまわないように気をつけて。

一人で沼にはまり込まないように、悩みを打ち明けられる環境をつくるのも手です。

4:一瞬でも病気を忘れられる小さな楽しみの種を見つける

闘病中は体調や治療で行動にも制約が生まれますし、病気のことを考えてしまって、どよーんとした気分になりがち。

私はもともと「お笑い」が好きで、お笑いのコンテンツに入院中も、その後も随分助けられました。暮らしのなかに、小さな楽しみをもつことも大事です!

5:副作用は福作用。治るイメージをもって体を休める

化学療法のつらい副作用。私も例外ではありませんでしたが、「副作用は福作用」という言葉に出合い、「これから『福』がやってくる」と前向きな気持ちに。治る未来を想像しながら体を休め、同時に、つらいときは我慢せず、ほかの治療法がないか聞いてみてもいいと思います。

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