大の漫画好きとしても知られるTHE ALFEEのリーダー・高見沢俊彦さん。ここでは、そんな高見沢さんが今イチオシの漫画を紹介! 今回は、映画化も話題になった『カラオケ行こ!』です。
中学生とヤクザの不思議な友情物語『カラオケ行こ!』
『カラオケ行こ!』和山やま/著KADOKAWA刊 全1巻
合唱部部長の岡 聡美(おか さとみ)は、ひょんなことからヤクザの成田狂児(なりたきょうじ)に歌のレッスンを頼まれる。断りきれず、最初は嫌がりながら指導をしていたものの、やがて2人の間には奇妙な友情が芽生えてきて…。
カラオケ行こ!(ビームコミックス)
X Japanの「紅」を作曲者の前で歌って大失敗
合唱部の中学生岡 聡美は、ヤクザの成田狂児にカラオケのコーチをする羽目になります。嫌々コーチをしながら次第に二人の間に奇妙な友情関係が生まれます。さり気なく挟み込んでくるギャグが絶妙で、思わず声を出して笑ってしまいました。変声期を迎えた少年の悩み、組長主催のカラオケ大会でペケになりたくないヤクザの葛藤、取り合わせの妙もありますが、令和の青春コミックと言ってもいいでしょう。
狂児の選んだ曲はX Japanの「紅」でした。この曲が肝になってラストのオチに繋(つな)がっていきます。そう言えば、昔々カラオケ店で調子に乗ってこの曲を作者の前で歌い、当然ながら難易度の高さに翻弄され、大失敗に終わった記憶があります。
そうそう、このコミックも映画化され、わりと好きな俳優の綾野 剛さんが狂児役ということで早速観に行ったのですが、まさにハマり役でしたね。原作にもほぼ忠実で最高でしたよ。映画でもコミック同様声を出して笑ってしまいました。