昨今注目される50代60代のひとり旅。忙しさを理由に後回しにしてしまったり、そもそもどのように情報収集すればいいのかわからない人も多いはず。ひとり旅に関する著書をもつ、シニアブロガーの中道あんさんは、忙しい日々の中でもひとり旅の情報を集めていると言います。そんな中道さんが、情報収集から、ひとり旅の極意までを紹介します。
すべての画像を見る(全4枚)ひとり旅に行きたくなったら…
現在、原稿書きに追われており、物書きの端くれとしては有難いことなのですが、PCに向かいながら、「ひとり旅に行きたーい」と思いを募らせているところです。こうなると、旅というよりも、プチ逃避行とでもいうのでしょうか。というわけで、仕事が終わらないことに旅に行けるはずもなく、いつか行くであろう旅の計画を練るべく、私がこれまで経験してきた「ひとり旅の楽しみ方」について紹介します。
情報収集はもう旅の始まり
忙しいときこそ、もう旅は始まっています。私は仕事の合間などに、いつか旅してみたい場所を調べておきます。YouTubeやインスタグラムの旅アカウントから探したり、Google検索で表示されるブログなどから情報を得ているうちに、仮想旅がスタートしています。旅のガイドブックを眺めるのもいいですが、情報が盛りだくさん過ぎて、逆にどれを選んでいいか分からなくなるものです。
私の場合は、旅ブログから情報を集めることは多いです。内容を自分のぺースで読み込めますし、気になるところをコピーしてメモ帳に貼りつけたりできるのがいいところ。そうやって、旅の情報を集めていると、どんどんワクワク感が高まってきて「絶対に行くぞ~」とどんどん実現に向けて行動できるようになります。
私は、パリのひとり旅のエッセイを書いて出版しましたが、旅に行くまでに何冊ものパリの書籍も読み漁りました。行ってみたいところ、やってみたいことを書籍から見つけだし、Googleマップに書き込むうちにどんど構想が膨らみます。この作業も夢を描いているようでじつに楽しい時間です。
ひとり旅の話し相手は「SNS」がおもしろい
実際、旅をしてみると、困ることもあります。私が、ひとり旅のブログを記事にすると、「話し相手がいなくてさびしくないか」という質問を受けます。けれど、だれに気兼ねなく自由に時間を過ごせるのがひとり旅の醍醐味です。一日くらい、だれとも口を利かなくても、ふだんとは違いちょうどいい塩梅なのですが、それが、3日、4日と続くとだれかと話したくなるものです。
●会話したくなったらSNSに投稿
そんなときには気軽にSNSでつぶやいてみるのもいい。じつはパリに行ったとき、カフェでギャルソンから受けた接客が、「周りの人に比べて雑なんじゃないの?」と思ったことがあります。「この感情、今すぐだれかに伝えたい」と思っても伝える相手がいません。そこで「これって、どういうこと?」とリアルタイムでインスタグラムのストーリーズに投稿。しばらくして確認してみたら、なんとバズってしまったのです。本当に、あんなことを言っちゃって恥ずかしかったです。でも、これも旅の思い出のひとつ。
ひとり旅の途中、話相手が欲しくなったら、SNSを使えばだれかに気持ちを伝えることもできるし、今はライブ配信も可能だから、視聴者とリアルで会話もできます。気軽にSNSで旅を共有していくのもおもしろいものです。