大切な家族が自分のことを忘れてしまったら、あなたはどうしますか?

現在、漫画家の吉田いらこさんが「ある日突然、45歳の夫が若年性認知症と診断された」闘病セミフィクション『夫がわたしを忘れる日まで』(KADOKAWA刊)が話題になっています。若年性認知症と向き合う家族の3年間を描いた話題作を、短期集中で特別掲載します。

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45歳の夫が、ある日突然「若年性認知症」に。家族3人穏やかに暮らしていたはずが…<『夫がわたしを忘れる日まで』第1話>

『夫がわたしを忘れる日まで』第10話<試し読み>

夫・翔太の物忘れが増えたことを最初は気にとめていなかった本作の主人公・佐藤彩。しかし、ある日決定的な出来事が起きたことで、病院へ連れて行くことに。

そこで医師から言い渡されたのは、夫はいずれ時間や場所の感覚がなくなり、家族の顔でさえわからなくなる病「若年性認知症」であるという残酷な宣告。なんとか前を向こうとする彩でしたが、病状が悪化するにつれて夫は知らない一面を見せるようになっていきます。

今回は、夫が若年性認知症と診断されて1年が経った頃の話。理解のある職場や義両親に助けられ、問題なく日々を過ごしているように見えた夫が「仕事を辞めたい」と相談してきて…。

前回のお話はこちら

衝撃の診断から1年後…。45歳で“若年性認知症”になった夫からの相談とは<『夫がわたしを忘れる日まで』第9話>
登場人物
『夫がわたしを忘れる日まで』(KADOKAWA)より ※以下同
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