乗車料金は地域ごとに一律で決まっている

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マドリードの地下鉄13路線は一つの会社が運営し、同じ地域内ならば1駅乗っても10駅乗っても同じ料金です。観光名所が集まる中心地はAゾーンと呼ばれ、このAゾーン内ならばどこで何番線に何回乗り換えても料金は変わりません。

日本のように路線ごとに事業者が変更しないため、1回入場した後の乗り換えはすべて改札内です。そのため、駅ごとに料金が指定される切符ではなく、Aゾーン乗り放題のチャージカードを利用することになります(1回券、10回券、1か月券等)。このカードは、地下鉄(メトロ)・国営鉄道(レンフェ)・公共バスが共通で乗車できる種類もあり、現在は1か月乗り放題で21.8ユーロ(3,490円程)です。

金額はコロナ救済措置以来通常の半額設定となっており、毎日利用する人達にはお得感があります。なお、同ゾーン内は乗り放題で「〇〇駅からXX駅まで」という料金体系がないマドリードには通学・通勤定期券の概念がないため、通勤費が支給される話はほとんど聞きません。

時刻表は「間隔」表示のみ

時刻表

地下鉄もバスも運営時間は朝6時ごろから深夜1時半ごろまでです。そこは日本と近いです。ただ、時刻表はざっくりとしていて、例えば10時~12時は4分~5分間隔、16時~21時は3分~4分間隔など簡単な一覧表があるのみです。

駅のホームや大きめのバス停には「あと〇分で到着」という電光掲示板があり、これはほぼ正確のようです。地下鉄の隣駅は比較的近く、乗車時間は2分程度です。

スペイン国内

スペインは地域により地下は遺跡の宝庫で、地下鉄を掘り起こすことすらできないところがあると聞きます。世界遺産大国ならでは、残された史跡を守りながら築き上げていく近代の交通網。この新旧融合した環境に、いつの時代でも自由奔放でゆったりした気質のスペイン人が、快適に過ごせる習慣が根づいています。

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