キッチンのものが取り出しにくいと感じているなら、ものが多すぎるのかも。ここでは、キッチンの食器や調理器具を「半分」まで減らしたライフオーガナイザーの尾花美奈子さん(40代後半)の実体験と、ものを減らすコツについて教えてもらいました。
すべての画像を見る(全6枚)無理のない見直しで食器棚のものを減らす4つのポイント
新年度に向け、持ちものや暮らしの見直しをされる方が増える時期かと思います。夫と2人の子どもと暮らすわが家も、家事の時短と地震対策として徹底的にキッチンの見直しをしてものを減らした結果、食器棚の半分があくということがありました。
そこまでものが減ると不便があったり楽しくなさそうな感じがするかもしれませんが、実際はなんの不便もなく、むしろ機能的で充実したキッチンとなっています。今回はそのダウンサイジングに効果があった4つのことを話したいと思います。
1:使いこなせない「調理器具」を手放す
いちばん場所をとっていたのは「全然使っていない調理器具」でした。
・離乳食づくりで重宝すると思って取り入れたブレンダーは、いくつもある付属品を使いこなせない。
・ミキサーは重いし、洗うときに刃が怖い。
・お菓子づくりも産後は余裕がなくてその道具はお蔵入り。
それでもそれらの器具を持ち続けていたのは「いろいろ手づくりできるママ」に憧れていたから。でもその憧れよりも面倒な気持ちが上回っていることに気づいたとき、「結局宝の持ち腐れ」と思って手放すことができました。
2:サイズも形もいろいろだった「保存容器」を厳選する
次に場所をとっていたのが保存容器でした。当時はよく考えずに買っていたので、サイズも形もいろいろで収納しづらい状態でした。
そこで「理想とする保存容器」を定めるために、以下のような条件の中から優先度の高い点を選び、それに合う容器だけ残しました。
<保存容器に求める条件いろいろ>
・省スペースにしたい→重ねられる
・中身が見えた方がいい→透明、半透明
・においや油汚れが落ちやすい→ガラス製、ほうろう製
・軽くて安全→プラスチック製品
・冷蔵庫への収まりのよさ→長方形
・汁物や煮物を入れたい→フタがスクリュータイプの丸型
・乾きやすい、ふきやすい→パッキンがなくフタの溝が浅い
理想に合わせて厳選したことで収納スペースは抑えられつつも使いやすさは格段によくなり、満足しています。