片づけの際につまづく「思い出品の整理」。滅多に使わないけれど、手放すのは…と悩む人も多いのではないでしょうか。ESSEフレンズエディターのメンバーで整理収納コンサルタントの奥田明子さんが「ゲームのラスボス級」と語るほど、じつは思い出品の整理の難易度は高いのだそう。今回は、思い出品整理のコツを、奥田さん自身が捨てなくてよかった思い出品とあわせて紹介します。
すべての画像を見る(全4枚)思い出品整理は「ゲームのラスボス」。勢いで捨てないで
片づけの仕事をしていてよくご相談いただくのが「思い出品の整理」について。「大掃除のときに勢いで捨てたけど、じつは後悔しています」という話をかなりの頻度で耳にします。思い出品の整理は、たとえるなら「ゲームのラスボス」。なかなか手ごわいカテゴリーで、いきなり取り組んでも失敗することが多いのです。
私自身、10年ほど前に写真の整理をしました。なかなか捨てにくいものでしたが、写真を見て「前向きな気持ちになるか」を判断基準にして、アルバムに残すものとデータ化するものを分けました。アルバムに厳選したものも、古い大きなアルバムからコンパクトなものに入れ替え、今はすっきりと収納しています。
今でもときどきアルバムを見て前向きな気持ちになるほど、写真の整理については満足しています。その場の勢いではなくじっくりと時間をかけて進めたのがよかったのでしょう。
思い出品の整理では、使用頻度は関係ない
通常のものの整理では、使用頻度が低いものは手放すことが多いですよね。ですが、思い出品に限ってはそれに当てはまらないと考えます。
たとえば、お皿という「実用品」を例に説明してみましょう。今でもたまに使用する出雲の出西焼というお皿は、結婚するときに実家からもってきたもの。きれいな青色がとても気に入っています。
ただ、このお皿の使用頻度はだいたい3か月に1回。頻度としては決して高くはないのですが、料理を盛りつけるときれいに見えて、使うたびに気持ちが上がります。このような、ときどきでも使っていて、かつお気に入りのものならば、無理に捨てる必要はないと思います。
また、20代の頃に集めていたテディベアは、もっているだけで心がなごむ存在です。心がなごむものや自分が好きなものなど、暮らしが豊かになるアイテムも手放さなくてOKです。