お笑い芸人「メイプル超合金」として活躍されている、安藤なつさん。じつは、介護職に携わっていた年数は約20年におよび、2023年には介護福祉士の国家資格を取得して、大きな反響を呼びました。

そんな安藤さんの幼少期からこれまでの介護歴をつづった、コミックエッセイ『介護現場歴20年。』(主婦と生活社刊)が今年1月に発売。今回は、本書から芸人の仕事と介護の仕事を両立していたころに起こった、“オムツ交換”にまつわる話を一部抜粋してご紹介します。

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「ホームヘルパー」の資格を取得し、訪問介護の仕事に

高校を卒業し、「ホームヘルパー2級」の資格を取得した安藤さん。資格取得後は、訪問介護の仕事をスタートします。

そして25歳の頃。お笑い芸人としての活動も増え始めた矢先、幼少期からお世話になっていた伯父さんから「運営している介護施設の人手がたりないから手伝いにきてほしい」と、連絡が入ります。

『介護現場歴20年。』より
『介護現場歴20年。』より
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その結果、安藤さんは晴れて都内での生活がスタートします。芸人として仕事をしながら、介護の仕事もする日々。なんと、この生活はM-1前日まで続いたそうです。

ある夜、認知症のおばあちゃんのオムツ交換を任され…

学生時代から“やりたいこと”に対して、真っすぐに突き進むタイプだった安藤さん。どんなに忙しくても、“ツライ”と感じたことはなかったと話します。

また、この頃は介護現場での経験を重ね、少しずつ自身の成長も感じ始めていたそうですが、ある日の夜、Sさんのオムツ交換にてある出来事が起こります。

『介護現場歴20年。』より
『介護現場歴20年。』より

なんと、訪れた安藤さんを見るなり「バケモノ!」とSさんは勘違いしてしまいました。