春が近づき、入学式を控える子どもがいて、準備を考えている人も多いのではないでしょうか? かつて娘の入学式での服装に失敗してしまったという経験があると教えてくれたのは、シンプル暮らしに関しての著作もある原田さよさん。その経験を通じて、入学式にNGと思うファッションについて語ります。
これは避けたい、母親の入学式ファッションの特徴
すべての画像を見る(全4枚)かつて40代後半だった頃、娘の大学の入学式へ着て行った服で失敗したことがある経験から、今年の春にお子さんの入学式に出席する人に向けてご紹介できればと思います。
そんな実際に失敗した私が、そのあとに見たり聞いたりしてきたNGファッションが下記になります。
・全身真っ黒になるコーデイネート(黒のスーツに黒のブラウスなど)
・黒いコサージュやネックレス
・黒ストッキング、タイツ、柄入りストッキング
・華美なヘアスタイルやネイル、アクセサリー
・膝が見えるスカート
・ブーツやミュール
・カジュアルなバッグ
なぜこれらのファッションが失敗だったのでしょうか。
ほかの保護者よりもファッションが浮いてしまった理由
主役は子どもであり、その場がお祝いの席であるということを忘れないでいれば、まず失敗しないと思っていました。ところが私は、スーツの色とスカート丈で失敗しました。淡いベージュとピンクのキラキラする糸が織り込んであるツイードのスーツで、スカート丈は膝ギリギリ…これが失敗だったのです。
そもそも、親の服装など他人は見ていないかもしれないし、その学校の伝統や特色によって違うとは思います。でも、私の服装が周りから浮いていると途中で気づき、いたたまれない気持ちになったのを覚えています。
スーツの色は落ち着いているほうがよかった
淡いベージュとピンクが混ざった色のスーツが浮いていると気づいたのは、まわりの保護者の方たちでそういう色のスーツを着ている人がほとんどいなかったからです。大半が、ネイビーや濃いグレーのスーツで、大人しいファッションでした。色無地に羽織りという方もおられましたが、品があってすてきでその場にマッチしていました。
私の服装が、娘が通う大学のイメージに合わなかっただけかもしれません。あるいは、小学校や中学校の入学式と違い、親の方もある程度年齢を重ねているため落ち着いた色の服の人が多かったのかも。いずれにせよ、もう少し調べてから行けばよかったと後から思いました。
スカートはひざ下丈がよかった
また、行き帰りの電車やバスで座ったとき、自分の膝が丸見えになってしまうのも気になりました。式の最中も、私はスカートの裾を引っ張りながら、立ったり座ったりしていました。
久しぶりだったので試着してから行ったものの、座ったときのことまで考えていませんでした。たしかに試着したとき窮屈だとは思ったのですよ。そのスーツをつくったときより太っていたのは分かっていたし。でも、こんなに短いとは、家を出るときは思わなかったのです。今となっては懐かしい思い出ですが、ちょっぴり苦い記憶として残っています。
もしこれからお子さんの入学式に着ていく服を探すなら、ぜひ、試着のときに座ってみてほしいです。また、色に関しては、濃いネイビーのものを選んでおけば卒業式にも使えると思うので、候補に入れてみてください。「これなら入学式の会場で安心して子どもの未来を祝える」というような服装で、楽しくお出かけくださいね。
原田さよさんの書籍『50代はやめどき、捨てどき、楽しみどき』(扶桑社刊)が発売中。