心地よくする部分と、そうでなくてもよい部分をつくる
すべての画像を見る(全5枚)家時間を充実させようと思ったとき、掃除をして、いらないものを捨て、ついでにスッキリしたインテリアに整えて…とあれもこれもと考えて、結局どこから手をつければいいのかわからなくなってしまいがちです。
「わが家の場合、リビングや洗面所の壁にアートを飾るなど、ソファから見える範囲や自分がより多くの時間を過ごすエリアから優先的に整えるようにしています。
また、掃除機や家電類はなるべく隠すようにしています。デンマークではプラスチックケースなどの安価で大量生産のものの種類があまり豊富でないためか、人々のおうちでもあまり見かけません。わが家ではプラスチックでできた収納用品などは便利なのでもちろん利用していますが、そのまま部屋に置くと生活感が出てしまうので、デンマークの人々のおうちに置いてなさそうなものは目に見える範囲に置かないよう、隠す収納を取り入れています」
家全体をグレードアップさせようと思うと金銭的にも労力も大変ですが、緩急をつけることでそれらを最小限におさえることができそうです。
手軽に気分を変えるアイテムを取り入れる
「デンマークでは日照時間の短い冬季になると、長い夜を楽しむためにキャンドルをよく利用します。人工的な明るい電灯を好まない人も多いため、リビングだけでも場所を変えていくつも置いてあるのが一般的です。わが家でも、気持ちをきり替えたいときはキャンドルの火を利用します」
日本ではキャンドルというと少し特別感があるものですが、デンマークでは光を補助するものとして日常の生活のなかに取り入れられているそう。日本でも、物価の値上がりが続くなどなにかとお金まわりは不安がつきものですが、うまく工夫しながら暮らしを楽しんでいきたいですね。