40代で結婚・出産をした、イラストレーターのたかぎなおこさん。娘さん、旦那さんのお弁当エピソードから、お出かけのときの駅弁やピクニック弁当など、たかぎ家のおいしい話をまとめたコミックエッセイ『お弁当デイズ 夫と娘とときどき自分弁当』(文藝春秋刊)が反響を呼んでいます。そんなたかぎなおこさんに、お弁当づくりのコツや原動力についてお聞きしました。インタビュー最後には、『お弁当デイズ 夫と娘とときどき自分弁当』に収録されている「はじめに」「朝5時から作る『初日のむーちゃん弁当』」の試し読みも。ぜひ最後までチェックしてみてください。

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家族からの「おいしかった」が、お弁当づくりの原動力

――ご家族のお弁当をつくるようになった、きっかけはなんですか?

たかぎさん:結婚して娘が生まれたあと夫は転職したのですが、転職先の周辺は飲食店が少なく、定食屋が1軒あるものの、ほかに行くのはラーメン屋かコンビニが多いそう。そのローテーションじゃ飽きそうだし、出費もかさむので、「お弁当持って行く?」と聞いたのが夫弁当の始まりです。その後、娘がお弁当持参の幼稚園に入園したので、娘の分も一緒につくるようになりました。

『お弁当デイズ 夫と娘とときどき自分弁当』(文藝春秋刊)より
『お弁当デイズ 夫と娘とときどき自分弁当』(文藝春秋刊)より、以下同
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――たかぎさんご自身もお忙しいなかで、お弁当をつくっていらっしゃるのはすごいと思います。お弁当づくりを続けることができる、いちばんの原動力はなんだと思いますか?

たかぎさん:毎日お弁当をつくる原動力は、やはり「家族が喜んで食べてくれるから」でしょうか。「おいしかった」とか「つくってくれてありがとう」と言われると、とてもうれしくて励みになります。

『お弁当デイズ 夫と娘とときどき自分弁当』(文藝春秋刊)より

あと、お弁当用の残ったおかずを私もお昼に食べたりするのですが、家族バラバラに過ごしていても同じお昼を食べているというのも、なんだかつながりがある感じでいいな~と思います。同じお昼を食べていると、夕飯に食べたいものの気分も似てくるかな、と。

朝起きるのがつらいときの乗り越え方

――ESSE読者は、朝早く起きてお弁当づくりをするのが億劫になってしまうときがあるようです。たかぎさんも、そういうときはありますか? また、そういうときはどのようにやる気を出していますか?

たかぎさん:とくに寒い朝は、起きるのがつらいなぁと思うことがよくあります。そういうときは、ベッドの中でその日のお弁当の構成を考えて、「よしこれでいこう!」と決まってから起きてバーッとつくったりします。そうするとギリギリまで寝ていられるし、お弁当づくりもスムーズに進みます。

――著書のなかで、お弁当グッズコーナーによく行くようになったという話が出てきますが、ほかにもたかぎさんがお弁当づくりを始めて変わったことや、新たに取り入れるようになったことはありますか?

『お弁当デイズ 夫と娘とときどき自分弁当』(文藝春秋刊)より

たかぎさん:娘のお弁当をつくり続けていくうちに新たに加わったものは、デザート用のフルーツと冷凍食品。フルーツは、あるとき持たせたらすごく気に入って、毎回お弁当に入れることに。冷凍食品は、最初は「手づくりのほうがいいのでは」という気持ちもあって使っていなかったのですが、使い始めたらやはりとても便利だし、おいしいし、娘も喜んで食べてくれるしで、素直に頼ろう! と。なので、買い物に行くと果物コーナーと冷凍食品コーナーにはよく立ち寄るようになりました。

夫はマヨネーズが好きなのですが、あるときお弁当用のスティックのマヨネーズを買ってきてつけてあげたら、「今日のお弁当はマヨネーズつきだった!」と大喜びで。それ以来、スティックマヨネーズは常備してあって、ときどきマヨつき弁当をつくっています。

 

お弁当デイズ 夫と娘とときどき自分弁当

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