人生100年時代。子どもが巣立ったり定年したり、暮らし方が変わると今の家の快適さも変わってきますよね。主婦でグラスサンドアーティストの岡本恵子さん(65歳)は、住宅ローン完済後に30年以上前に購入した2階建ての自宅をリフォーム。高齢期に備えたリフォームの内容とは? 詳しく教えてもらいました。
子育て後の暮らしに合わせて、リビングを快適リフォーム!
男の子4人を育て上げたこの家は「正直、使いにくかった」。そこで4年前のリフォームではキッチンの位置を変更。LDKがそれぞれ壁で仕きられていた間取りを一体にして、猫たちとも触れ合える広い空間に! しかも2階に住みながら工事してもらえました。
すべての画像を見る(全7枚)高齢期に備えて段差をなくし、北側の壁つきだったキッチンをダイニングだった西側へ。元キッチンのスペースは夫・利彦さんのパーソナルスペースになっています。
「どこに相談しても『建て替えた方が...』と。そんな予算はないし...と困っていたら、友人が大工さんを紹介してくれて、2階に住みながら1階だけ工事してもらえたんです」
収納スペースも無駄なく使えるように
食器はなるべく減らしてビルトインの食器棚に収まる量に。天吊り収納は高いところのものが取りにくいから、手動で引き下ろせるようにしてもらいました」。おかげで食材のストックが死蔵されることもなくなりました。
人間の快適さのためにはお風呂をハイテクにリフォーム!
広さもレイアウトも基本は同じですが、設備は最新のものに! ヒートショックが起きにくい、しっかり断熱が施された新しい浴室に。しかも、浴槽は自動洗浄機能つき。詰め替え用のお風呂洗剤を1パック分入れておけば、ほぼ1カ月、ボタンひとつでお風呂洗いが完了します。
脱衣所にある操作パネル。残り湯をそのままに、「最後に入った人が、出るときに浴槽にフタをしてボタンを押すだけ。お掃除が劇的にラクになりました」。