新年初めに災害が発生し、お風呂に入れない状況が続いている方もいらっしゃると思います。ヘアライター・佐藤友美(さとゆみ)さんと、人気ヘアサロンMINXのディレクター・八木花子(八木ちゃん)さんに、水や電気が十分に供給がないときの髪や頭皮の不快感を少しでもリフレッシュできる方法を教えてもらいました。
髪を洗えない状況で頭髪をすっきりさせるテク
さとゆみ:新年早々、地震や火事などがあり、今も日常生活に戻れていない方達がいらっしゃると思います。そこで、今回は、避難所生活や水や電気などが十分に供給されない場合に、少しでもお役に立つ情報をお届けしたいと思っています。
八木ちゃん:まず、シャンプーに関してです。もし、ドライシャンプーや水のいらないシャンプーが手に入るようでしたら、そちらで頭皮の不快感を減らすことができます。
手元にドライシャンプ―がなかったり、もう少しすっきりしたいという場合は水で濡らしたガーゼや薄手のタオル、手ぬぐいなどで、髪を少しずつ取り分けて頭皮をふくといいです。
すべての画像を見る(全3枚)さとゆみ:なるほど、ガーゼを使うんですね。
八木ちゃん:ガーゼは繰り返し使えるし、多機能なので持っておくとよいと思います。
八木ちゃん:もしクシやブラシがあるようでしたら、水につけたガーゼをクシやブラシの毛の部分にあて、そのクシやブラシでブラッシングするのもいいですよ。
少しお湯が使えるときは「ため洗い」がおすすめ
さとゆみ:よりすっきりしたい、水やお湯が少しだけ使えるというときはどのように髪を洗うといいですか?
八木ちゃん:少しだけ水やお湯が使えるときは、バケツや洗面器にお湯や水をためて、シャンプーをそのバケツにとかしてみてください。シャンプーは水量にもよりますが、100円玉1枚分ぐらいを目安にしてください。そこに頭を入れるような形で、頭皮を中心に洗うようにします。シャンプーはバケツや洗面器に先に少量落としてから、お湯や水を流し込んで泡立ててもいいですし、泡立てずによく溶かすだけでも大丈夫です。
さとゆみ:シャンプーを流すときは?
八木ちゃん:すすぎも、バケツや洗面器にお湯(水)をためて、そこに頭皮をつけるようにして洗うとよいですよ。1度目のバケツでしっかりすすぎ、2度目で流し残しを防ぐようにしてください。
さとゆみ:今の時季はとくに寒いですから、ドライヤーが使えるならいいのですが、使えない場合は洗った後に体が冷えないように十分気をつけてくださいね。
八木ちゃん:また、ドライヤーやトリートメントがなくて、洗っただけだときしんだり、絡まってしまう場合もあるので、ロングヘアの方は洗うよりふく方がよいかもしれません。
髪がパサついたときの応急処置
さとゆみ:なるほど。トリートメントの代わりになるものはありますか?
八木ちゃん:乳液やハンドクリームなどを顔や手につけるときに、手に余った油分を髪に伸ばすと応急処置になります。その際、頭皮にはつけずに、髪のみにつけてください。一時的な手段にはなりますが、髪のパサつきは多少抑えられると思います。
さとゆみ:被災された方々が、一刻も早く日常生活に戻れますよう、お祈り申し上げます。
ケガをしていたり疾患がある方は、ケガや持病が悪化する可能性がございます。まずは医師の指示に従ってください
災害時の水の使用量や排水量に関しては、自治体ごとの指示に沿ってご利用ください