「それってあなたの感想ですよね?」などと言ってマウントを取ろうとする小学生が増えていると言われる昨今。きちんと筋道立てて対話や交渉を進める真の説明力は、どうすれば身につくのでしょうか。『マンガ 頭のいい子が使う 伝わる!説明力』(扶桑社刊)を上梓した、企業研修講師で元駿台予備学校講師の犬塚壮志さんに、お話を伺いました。

見せかけの論破やマウント取りをさせないための“真にロジカルな話し方”とは?

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「はい、論破!」
「それってあなたの感想ですよね?」

昨今、こうしたネットミームをマネして相手を言い負かそうとする小学生の子どもたちが増えて、先生や親御さんを困らせているというネット投稿が話題となり、新聞記事やテレビのニュースでも取り上げられました。

●コミュニケーションは勝ち負けではない

累計5万部突破のベストセラー『頭のいい説明は型で決まる』などの著者で知られる企業研修講師/元駿台予備学校講師の犬塚壮志さんは、『マンガ 頭のいい子が使う 伝わる!説明力』(扶桑社刊)の中で、見せかけの論破やマウント取りは、子どものコミュニケーションや人間関係に悪影響を与えると指摘します。

「コミュニケーションの本質とは、ひと言でいうと、相手と良好な関係性を築き、その関係性を維持・発展させることだと私は考えています。常に自分が優位に立とうとする伝え方や姿勢は、話し手自身の価値を下げてしまうことになりかねません。勝ち負けしか見えていない人は、短期的にマウントを取れたとしても、長期的には損をしてしまうのです」

そこで犬塚さんは、駿台予備学校講師としての経験や、東京大学大学院で学んだ認知科学の知見を駆使して、伝え方や説明のノウハウを80パターンの“型”に落とし込みました。

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「他者との関係性を継続・維持するためには、相手を言い負かしたり、論破したりせずともコミュニケーションがとれる伝え方のスキルが必要になります。“説明の型”を使えば、短期間で驚くほど説明が上手くなるので、小学生のお子さんだけでなく、伝え方や説明に苦手意識をもつ中高生・大学生や社会人の方にも、また、子どもと上手くコミュニケーションがとれない学校の先生や親御さんにもおすすめですよ」

ここからは、本書で紹介されている“説明の型”から、すぐ使える2つを紹介します。

●聴衆に関心を持たせる「集合と要素の型」

マンガ 頭のいい子が使う 伝わる!説明力より
『マンガ 頭のいい子が使う 伝わる!説明力』(扶桑社刊)より 以下同

「集合と要素の型」は、みんなが知らない専門用語や固有名詞の話をするとき、まずはみんなが知っている大きなカテゴリやジャンルの話から先に始める“型”です。

マンガ 頭のいい子が使う 伝わる!説明力より
マンガ 頭のいい子が使う 伝わる!説明力より

たとえば、最初に「ストリートダンスというジャンル(A)は知っていますよね」という前提を示してから、「そのひとつであるブレイキン(B)について話します」と説明したい対象の話に繋げることで、相手に関心を持たせることができます。