「ものを少なくしたい」「シンプルにスッキリ暮らしたい」と思っても、一度購入したものを処分するのって、労力的にもメンタル的にもけっこう大変です。うっかり捨てすぎても困るし、「一度は捨てたけれどやっぱり買い直した」というのももったいない。インスタグラムでスッキリ暮らしを発信している「sumi 子育て中でもすっきり暮らす」さんに、ものを処分することで後悔しないためのコツを聞きました。

すっきり暮らし
ものはなるべく持たずに暮らしています
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「捨てる」「処分する」ことに慣れることが大事。すっきり暮らすための3つのコツ

「初めてものを手放すときは、処分するための行動を起こすまでのハードルが高いかもしれません。“捨てよう”と思うまでの最初のきっかけづくりが肝心です」(sumiさん・以下同)

スッキリ暮らしに憧れはあるものの、いざ行動に移すとなると途端に腰が重くなってしまうこともよくある話だと思います。そのためには、まず“処分すること”に慣れることが大事。それができたら次は“定期的な見直しを続けること”が大切です。簡単なようで難しいこの2つを行う上で意識するとよいことを教えてもらいました。

●(1)隙間時間を有効活用する

クローゼット

「ものを減らすためには、その状況を継続することが第一。単発で終わってしまうことを避けたいので、まとめて一気に取り組むよりも、5分とか10分くらいの隙間時間を利用するほうが続けやすいと思います。一気にやろうとするのは、失敗のもとです」

sumiさんが所有しているご自身の服飾アイテムは洋服18着、パジャマ2着、靴6足、バッグ3つと、かなり厳選されています。これは家族で使うものに関しても同様で、マグカップ3つ、グラス6つ、バスタオルは持たず8枚のフェイスタオルで代用するなど、全体的に所有数はかなり少なめです。ここまで数を絞れたのは、ものと向き合うことをコツコツと継続した結果。

おすすめの隙間時間は、ゴミ出しの前日。家中のゴミを集めるついでに、処分するものを見つけるのが効率的です。

●(2)家に置いておく期限を決める

「メルカリで売れそうなものは取っておきますが、期限を1か月間と決めています。1か月経っても売れない場合には、潔くリサイクルショップへ持ち込みます。家の中にいつまでも必要のないものを置いておくことはしません」

ものを処分する際、メルカリを利用することもありますよね。ただ、出品した商品が売れなければ不必要なものがずっと家の中を占拠している状態になります。この状態が続くといつまで経っても家の中が片づかないので、あらかじめ自分の中で期限を決めてしまうのがよいそうです。

●(3)捨てるまでに段階を踏む

キッチン道具

「それまで日常的に使用していたものが急になくなると不便さを感じるかもしれません。この場合、本当に処分してしまっても大丈夫かどうかを確かめるため、使わずに過ごす期間を設けています」

明らかに“今の自分には必要ないもの”は処分がラクですが、中には処分してもよいか判断に迷うものもあります。その場合、自分の中でしっかりと納得できるまで取っておくといいそうです。

「たとえば私は、炊飯器やトースターを手放す際、1か月間は別の場所に保管しておきました」

それを使わない生活で不便がないかどうか確かめてから処分することで、「一度は手放したけど、やっぱり不便で買い直した」という無駄を防ぐことができます。