なかなか貯蓄できないのは、年間の支出を正しく把握していないのが原因かも。“急な出費”や“お金がかかるイベント”を年単位でチェックして備えれば、自然と貯まる仕組みができます。

家計管理に欠かせない! 年間イベントと予算をチェック

まずは下の例を参考に、1年間で月ごとにお金がかかるイベントとその予算の目安を確認。次に自分の家のイベントごとと、出費予想をあわせて書き出せば、年間の支出が把握できます。あらかじめ備えておけば、急な出費にあわてることもありません。

●4月:新生活の準備費用が必要に。大型連休でレジャー費も増加

新生活の準備費用が必要に。大型連休でレジャー費も増加
年間の支出を把握すれば、急に金策に慌てることもなくなります
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新生活でなにかと物入りに。大きな出費があると全体の家計管理がゆるくなりがちですが、100円グッズを活用するなど、細かな節約も心がけて。またゴールデンウィークのレジャー費は前もって予想し、年間の予算として別に組んでおきましょう。

<予想される出費>

・新生活の準備 1回当たりの費用114,155円
※トレジャー・ファクトリー「新生活に関する調査結果」(2018年)家財買い揃えの平均費用より

・ゴールデンウィークのレジャー 1人当たりの国内旅行費用36,600円
※JTBグループ「2019年の旅行市場についての見通し」(2018年)2019年の国内旅行平均消費額の見通し数値より

●5月:親への贈り物は年間でメリハリをつけて

4月1日の時点で自動車を所有している人にかかるのが自動車税。母の日など、親へのプレゼントは、誕生日などと合わせると高額になっていることも。こまめに贈るなら金額を抑えるか、メリハリをつけるなど、年間トータルで考えましょう。

<予想される出費>

・自動車税 34,500円
※排気量1リットル超~1.5リットルのクルマに対する自動車税

・母の日 プレゼントの予算5,500円
※日本生命保険相互会社「『母の日』等に関する意識調査」(2018年)平均予算より

●6月:つき合いや税金などで支出増。ボーナスの使い道は計画的に

結婚式のご祝儀などの支出

ボーナスを受け取る人も多い時期。使い道を計画的に考えて年間の支出に備え、貯蓄のキープを。結婚式のご祝儀など冠婚葬祭の予算もプールしておくと安心です。また、多くの自治体では、4~6月が固定資産税の納付時期なのでこちらも忘れずに。

<予想される出費>

・結婚式 祝儀(相手が友人の場合)30,000円
※ゼクシィ「結婚トレンド調査」(2018年)ゲスト1人当たりのご祝儀平均額より

・固定資産税
毎年1月1日の時点で、土地や家屋などを所有している人にかかるのが固定資産税。年4回に分けての納付も可能

●7月:夏休みのレジャーは予算を決めて計画的に

家族で外出する機会が増える夏休みは、レジャーの予算を決めて楽しんで。公共施設を活用したり、水筒を持参するなど、予算内に収める工夫を。子どもと一緒に家族で旅行に出かけられる時期は、じつは限られているので、思い出づくりも大切に。

<予想される出費>

・夏休みのレジャーの予算 1世帯当たり75,583円
※バンダイ「小学生の夏休みに関する意識調査」(2017年)今年の夏休みに最も楽しみにしていることにかける平均予算より

●8月:帰省費用はレジャー費用と併せて検討しても

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帰省の費用もかなりの額に。旅行と両方となるとお金がかかるので、帰省のついでに近隣まで足をのばすなど、予算を抑える工夫も検討してみて。夏休みの夏期講習は、青天井になりがち。どこまでが必要なのか、子どもとよく話し合いましょう。

<予想される出費>

・帰省 31,456円
※明治安田生命保険相互会社「夏に関するアンケート調査」(2017年)帰省費用(交通費+おみやげ代)より

・夏期講習
子どもの学年、講習形態で金額はさまざま。小~中学生の場合、短期なら1~3万円程度。長期や受講するコマ数が多い場合は10~15万円超えも

●9月:レジャー費やプレゼント代を工夫して家計を見直して

新学期が始まる時期は、家計を見直す好機。シルバーウィークのレジャー費は前もって準備を。8月より旅行費が安くなることもあるので、遅めの夏休みをとるのもおすすめ。敬老の日のプレゼントは高価なものより手紙をつけるなど真心重視で。

<予想される出費>

・敬老の日 3,000円~10,000円
※ECのミカタ「敬老の日に贈るプレゼントに関する調査」(2016年)敬老の日のプレゼント予算の回答額より

・秋の行楽 12,971円
※ビデオリサーチ「シルバーウィークの過ごし方」(2015年)シルバーウィークの平均予算金額より