現在、日本とフランスの2拠点生活を送っている女優の杏さん。声優キャストとして出演するアニメ映画『窓際のトットちゃん』への思いや、2024年をハッピーに過ごすコツについて教えてもらいました。

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子育て中の杏さん。「親としては、どうしても『できないこと』に目がいってしまうけど…」

杏さん
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昨年、日本とフランス・パリの2拠点生活を始めた杏さん。生活が大きく変わるなか、日々のファッションにも変化が。

「パリは街全体がベージュなので、自然と明るくカラフルな色を着たくなるんです。それと、日本にいるとサマーニットやトレンチコートのような服って着る機会が少なかったのですが、天気が変わりやすく、寒暖差が大きいので、初めてそうしたアイテムの必要性がわかりました」

現在公開中の『窓ぎわのトットちゃん』は、黒柳徹子さんが自身の幼少期をつづった自伝的小説をアニメ化したもの。実在した「トモエ学園」に転校したトットちゃんの毎日が描かれるなか、とりわけ印象的なのは、子どもの自主性を重んじるトモエ学園のユニークな校風。現代にもこんな学校があれば…と思わずにはいられません。

「親としては、どうしても『できないこと』に目がいってしまうけど、トモエ学園の先生やトットちゃんの両親は子どもを温かく見守って、いいところを伸ばそうとしている。私も見習いたいなと思います」

着物姿の杏さん

好奇心が旺盛で、だれにでも臆さず話しかけるトットちゃんの姿は、現在の黒柳さんをほうふつとさせるところも。

「黒柳さんと一緒にいると、ぱっと目を輝かせて楽しんでいる瞬間があるんです。大人になると大抵のことは予想がつくので、新しい物事に対してもそこまで感情を出さない人が多いですよね。でも黒柳さんはそこに気づいて、周りに『こんなにおもしろいことがあったの!』と話してくれる。劇中のトットちゃんがそのまま大きくなったんだな、とあらためて感じました」

一方、公開中の『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』は、埼玉への“愛あるディスり”が話題となった壮大な茶番劇の第2章。杏さんは、関西に舞台を移した今作から登場する“滋賀のオスカル”こと桔梗魁(ききょうかい)を演じています。

「私は滋賀出身ではないので、本当にいいのかな…? と戸惑いつつ(笑)。『デート~恋とはどんなものかしら~』でご一緒した武内監督とまたお仕事がしたくて出演を決めました。劇中ではそれぞれの地域の特徴が極端にデフォルメされていて、関西圏以外の方にもきっと楽しんでいただけると思います」