多くの人が抱える「モノをうまく収納できず部屋が片づかない」という悩みを解決するため、整理収納アドバイザーの大木聖美さんがスッキリとした見た目と暮らしやすさの両方を実現する収納アイデアを考案。
今回は生活スペースをごちゃつかせがちな“やっかいアイテム”の収納テクニックを教えてくれました。

みんなが欲しいのは適材適所にある収納スペースでした

比較

理想の収納についてESSE読者にアンケートをとったところ、ただ大容量の収納がほしいわけではなく、適材適所に豊富な収納があることを望んでいる人が過半数を占めました。

「適材適所は収納の大事なキーワード。使用頻度や家族の行動パターンなどを考え、適材適所にうまく収納する工夫をすれば、置き場がなくリビングや玄関などをごちゃつかせているモノが片づき快適になるはずです」と大木さん。

そんな快適な収納プランを、大木さんとESSEが京阪電鉄不動産の新築分譲マンション「ファインシティ新越谷」の新築マンションのモデルルームで再現。簡単にマネできる収納アイデアを紹介します。

●大容量の布団クローゼットは幅も奥行きもフル活用

奥行きもフル活用

幅も奥行きもある大容量の押し入れや布団クローゼットは、住まいの収納のかなめ。収納ケースやポールを上手に使い、空間を余すことなく活用しましょう。

「可動式の扉や引き戸の場合、扉でふさがってしまうデッドスペースができません。そこも活用して収納力を上げ、置き場がなく困っているものを上手に収納してください」

重いマットレスや敷布団はキャスターつきラックに乗せて
キャスターつきラックに乗せて

重さのあるマットレスや敷布団は、収納すると引っ張りだすのがひと苦労。使うたびにしまい込むのも大変で、つい出しっぱなしにしてしまう家庭も多いのでは?

「出しっぱなしを防ぐには、キャスターつきラックに乗せて下の段に収納するのがベスト。ラックごと手前に引き出せば、広いスペースでラクに出し入れの作業ができます。普通、収納スペースいっぱいに収納すると取り出しにくくなってしまいますが、これならつめこんでもOKです」

掛け布団は収納グッズの上に収納し、空間をムダにしない
掛け布団は収納グッズの上に収納

敷布団より軽い掛け布団は、クローゼットの中段に収納を。

「直に布団を置くと上部の空間がムダになってしまうので、収納ケースを置いてその上に収納しましょう。高さが上がり、布団を取り出しやすくもなります」

 収納ケースの中には、シーツやカバー、ブランケットなど季節を問わず使う寝具関係のものをまとめて入れておくと、必要なときにすぐ取り出せて便利。

「置き場が定まらず布団の上に乗せてしまいがちな枕は、収納ケースのケースを取った枠の中にすっぽり入れて。ケースに入れるより風とおしがよく、取り出しやくなります。枕が布団をつぶしたり、布団を取り出すたびにコロコロ転がってきたりしなくなるだけで、ずいぶんストレスがなくなりますよ」

 同じく収納ケースの枠を端っこに縦置きすれば、デッドスペースになりがちな空間が立派な収納スペースに。タオルケットなどをコンパクトに丸めて収納しましょう。

布団クローゼットもたっぷり! ファインシティ新越谷の詳細はこちら 手前と奥でエリアを分け、奥には普段使わないトランクや季節家電を
奥には普段使わないトランクや季節家電を

布団クローゼット内の上下に分かれていないスペースは、手前と奥でエリアを分け、奥には普段ほとんど使わないものを、手前には普段よく使うものを収納しましょう。

「広さがあるので、奥のエリアはトランクや季節家電などの大物をしまっておくのにぴったり。アウトドア用品などをしまっても」

●納戸には食品ストックを収納しパントリーとして活用

納戸には食品ストックを収納しパントリーとして活用

キッチンに近い場所にある納戸は、キッチン収納や作業スペースを圧迫する食品ストックを収納するパントリーとして活用するのがおすすめ。米や水などの大物はもちろん、カウンターや食卓に置きがちなお菓子などもすべてここで管理します。

「『食べものはすべてここ』と決めれば、キッチンが散らからなくなります。場所をとる土鍋やコンロなども空きスペースに収納すれば、キッチンがよりスッキリしますよ」

“適量”と“探しやすさ”を心がけてフードロスを防止
フードロスを防止

食品を収納する棚は、あえて大きすぎないものをチョイス。「ここに収まるだけ」とストックの量を制限し、フードロスを防止しましょう。

「小さめの棚をL字型に2つ置くと、空間に余裕ができ食品を探しやすく取り出しやすくなります。食品はジャンルごとに分けてケースに入れ、奥のモノが埋もれないようつめ込みすぎに注意して。目線がいく目立つ場所には、賞味・消費期限が近い食品をまとめて入れるケースをひとつ用意。そこから優先的に使うようにすれば、食品をムダにせずにすみます」

便利な納戸収納がある ファインシティ新越谷の詳細はこちら

●冷蔵庫のやっかいアイテムも工夫次第できちんと収納できる

ブックエンド

ここからは、大木さんがこれまで手がけてきた収納アイデアをご紹介します。

置き場所が定まらないアイテムは冷蔵庫にも。ペットボトルはドアポケットに入ればいいのですが、ポケットがいっぱいで棚に置きたいとき、ゴロゴロと転がってきて収納が大変です。かといってボックスを用意して入れるのも、余計な空間を使ってしまってもったいない。

ボトル

そんなときはブックエンドを活用。「シンプルなL字型のブックエンドなら、転がりやすいペットボトルもしっかり支えてくれます。積み重ねても大丈夫。L字の向きによって支える本数を変えることができますよ」。

また、位置を動かすことで本数の変化にも対応可能。ほかにも倒れやすいレトルト食品や、麺類の袋などを立てて収納する際にも使えます。

収納たっぷりの ファインシティ新越谷の詳細はこちら

●ブックエンドは衣類を収納するときにも便利

引き出し

ブックエンドは、やっかいもの衣類をしまうときにも活躍します。

引き出しに収納している衣類は、立てて入れると手持ち服が見渡せるし、出し入れがラクに。

でも、あけ閉めのたびに立てた衣類が倒れたり、取り出すときに隣の衣類が倒れたりと、なかなか自立してくれません。とくに夏場は衣類が薄手になるのでちょっとやっかいに。

そこで大木さんがおすすめするのが、冷蔵庫でも活躍したブックエンド。

「引き出し内に入れ込むだけで、立てた衣類をしっかり支えてくれます。ブックエンドを動かすことで、どんな量にも対応できるのもうれしいポイントです」。

ファインシティ新越谷

ご紹介したように、適材適所な出し入れしやすい収納を心がければ、生活スペースがスッキリするうえにキレイをキープできるようになります。

大木さんとESSEが家事ラク収納術を提案した「ファインシティ新越谷」は、都心直通の東武スカイツリーライン、急行停車駅「新越谷」駅とJR武蔵野線「南越谷」駅の2駅2路線を利用できる総戸数179戸の大規模マンション。

モデルルームも大好評公開中です。

ここでは紹介しきれなかった収納アイデアや収納設備の機能などがまだたくさんあるので、気になる人はぜひ足を運んでチェックしてみてください。

多彩な収納例が見られる ファインシティ新越谷の詳細はこちら

●モデルルームの収納を監修したのは 【大木聖美さん】

整理収納アドバイザー、整理収納アドバイザー2級認定講師、ハウスキーピングコーディネーター、アロマテラピー検定1級。「とにかくラクがしたい!」「生活をシンプルに、楽しく!」そんな暮らしに繋がる整理収納のノウハウをテーマに、資格認定講座・片づけセミナー・片づけ作業・コラム執筆を行う。ブログ「我が道ライフ」

を更新中

※掲載の写真はファインシティ新越谷モデルルームの写真です。形状・色彩・仕様等は実際とは異なる場合がありますのであらかじめご了承ください。また、有償オプション品などが含まれており、家具・植栽・調度品・造作家具などは販売価格には含まれておりません。