なかなか片づけられない、掃除ができない人が、部屋をキレイにするにはどうすればよいのでしょうか。アラフィフの夫婦ふたりで暮らすミニマリストのブロガー・本多めぐさんが、汚部屋脱出の3つのポイントについて教えてくれました。

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元汚部屋のミニマリストが語る!汚部屋脱出の3つのポイント

汚部屋出身、現ミニマリストです。以前はものが多いうえに片づけが苦手で、常に散らかった状態で過ごしていました。今はものが少なく、きれいな状態をキープできています。
今になって振り返ってみると、20代の頃の「汚部屋」から結婚後の普通の「お部屋」になるまでの間に、効果的だったこと、汚部屋がひどくならずにすんだ3つのポイントがありました。
お部屋が片づかない方、お掃除が苦手な方に、片づけも掃除もできなかった私が学んだことをお届けします。

●1:「引っ越し」で片づけと掃除の状態をリセット

片づけられない人のリセット法
片づけられない人のリセット法※写真はイメージです(以下同様)
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20代の頃、ひんぱんに引越しをしていました。飽きっぽい私は、同じ場所に住んでいると環境に飽きてきて、刺激が欲しくなるのです。だいたい2年おきに引っ越しをしていました。

引っ越しをする際は「ものを段ボールに入れて、引っ越し後に再度出す」という作業がありますよね。手間がかかる作業の繰り返しで面倒くさい。なので、そのタイミングで持ち物を一度見直すことができました。
その作業で明らかなゴミはなくなるし、同時に使わないもの、壊れている家電、古びた服など不用品を手放すきっかけになりました。

また引越しをするのは掃除面でも、汚れが重症化する前にその家から出られるメリットが。たとえば、油汚れで排気口がベトベトとか、部屋にカビがびっしりとか、長年同じ家に住んでいると蓄積する汚れが取り返しのつかないほど大事になる前にオサラバできるんです。

私には大掃除の習慣はなかったのですが、引っ越しリセットのお陰で重症化せずにすみました。
引っ越しは体力もお金も使い、通勤や通学の面でデメリットもありますが、「汚部屋脱出」という大きなテーマがある場合は検討してみてください。

●2:「人を家に招く」ときに片づけた

レコード

独身のときは、友達を家に呼んで一緒に過ごすのが楽しかった記憶があります。私は料理が好きで、カレーや鍋など簡単な手料理を友人に振る舞っていました。

なので、人が家に来る前はがんばって掃除しました。ゴミを拾って、洗濯物はそのときまとめて洗い、床に置いてあるものは押し入れに押し込んで…と、とりあえず整えることができました。実際のところ、押し込んでいるので、キレイなのは一瞬だけなんですが…。

表面上だけでも、人を招くことができる程度に「整える」習慣があったのは、汚部屋を加速しないストッパーになりました。

●3:「家にいる時間」が増えた

トランク

独身時代は、昼間はフルタイムで働き、夜は趣味や遊びで忙しく、家は「寝に帰る場所」という認識でした。その結果、家を心地よく整えるという発想があまりありませんでした。

しかし、結婚して時間にゆとりができ、加えて家で過ごす時間が長くなりました。そうなって初めて、本気で環境改善に取り組むことを意識しました。

とはいっても急には変われないので、まずはゴミを溜めず、キッチン周りをキレイにしたり、着た服をハンガーにかけて収納するといった基本的なところから。新婚だと妙にやる気もあってがんばれましたし、なんせ時間と心にゆとりがあるので、手放す判断をしやすい環境でした。
ものを手放すには時間と心のゆとりが必要です。その環境になったことが、大きな後押しになりました。

今の時代でしたら、コロナ禍以降、おうち時間が増えた方も多いでしょう。おうち時間が増えると汚れや散らかりに気づいたり、「嫌だな」と思うきっかけになるので、片づけが進むかもしれませんね。