●(2)「古くて不便そう」と思ったけれど、築浅物件にはない味がある

配管
すべての画像を見る(全11枚)

「団地に住む前は、“古い=不便”に直結すると思っていました」

しかし、住んでみると築浅の物件にはない建築技術が取り入れられていることに気がつきました。たとえば蛇口や剥き出しの配管など、あまり見かけない昔のスタイルに新鮮味を感じられて気に入っているそうです。

・快適さを上げるコツ

スツール

家全体の雰囲気や大部分を占める床や壁などの質感、お気に入りの箇所のよさを活かすインテリアを考えるといいと教えてくれました。

たとえばゆくさんのご自宅では、畳をメインにインテリアを構成しています。賃貸ということもありDIYは行わず家具もすべて市販品ですが、色味を茶色やベージュなどのナチュラルカラーで、素材を竹や木製にすることで統一感を出しています。

●(3)衛生面が心配だったけれど、じつは今までの家よりもキレイ

つくえ

「築年数が経っているため、あちこちに傷はついているものの、室内はさっぱりとしていてキレイです。ただ虫が出ると嫌なので、掃除は頻繁に行うようにしています」

掃除をしやすくするため、築古団地での生活を機に“持たない暮らし”を実践し始めたというゆくさん。

家の中に置くモノの量を自分の生活スタイルに合わせて調整したことで、それまでと比べて格段に掃除をすることへのハードルが下がり、フタを開けてみれば過去に住んでいたどの築浅物件よりもキレイで整った生活を送れているそうです。

・快適さを上げるコツ

掃除

掃除をしやすくするためには、まず物量を減らすことが大切。また、一気に終わらせるのではなく、隙間時間などを利用して少しずつキレイを積み重ねたり、掃除をする曜日を決めるなどメリハリをつけてみるのも有効です。

●【結論】古さはマイナスポイントではない

ベッドルーム

「今、ここまで部屋の雰囲気を変えてみてわかったのは、古さはマイナスポイントではないということです。嫌いだと思っていたものでも、工夫次第で好きになれることを身をもって体験しました」

今の家に点数をつけるとしたら、85点くらいと話すゆくさん。カーテンを変えたり、ベッドを交換したり、キッチンと寝室の照明も見直すなど、ゆくさんのステキで快適な空間づくりはまだ進化の途中です。