●壁付けキッチンのデメリット

デメリットは、配膳の動線。対面カウンターがあれば配膳もスムーズでしたが、今は食卓に歩いて運ばなければなりません。わが家の食事は、大皿料理で取り分けるタイプでもワンプレートタイプでもなく、わりと細かく小皿を使うタイプ。

このプチストレスの対策として、子ども用にトレーを導入しました。トレーに皿を並べておけば子どもが自分で運びますし、どれが自分のものか一目ですぐわかる。3人分となると面積を取り使いにくいと判断し、大人はトレー仕様にはしていません。

●食器もストックもカップボードで完結

カップボードは、90cmの3段引き出しが2つ。カウンターには、電子レンジやコーヒーメーカーなどキッチン家電を置いています。

ちなみに、わが家には炊飯器がありません。2日に一度、鍋炊飯をしています。家電を少なくすることも使いやすい空間につながります。

皿
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コンロ側にはよく使う食器を。コンロや作業台から振り返れば手が届き、動線もスムーズです。1段目にはグラスやこども食器をメインに。冷蔵庫横なので、飲みものを冷蔵庫から取り出し、引き出しからコップを出し、作業台で注ぎ、冷蔵庫にしまう。一連の動作をしやすいように配置しています。

シンク側には大皿やどんぶり、お客様用などシーンを選ぶ食器類と予備のカトラリーを。ダイニングに近いので、お客様が集まったときはこちらが近くて便利です。 

食材

下段はコンロ側には食材ストック、シンク側にはキッチン消耗品や掃除用品を。使う場所にまとめておく、これは鉄則です。

●壁付けキッチンの使い勝手は上々

ダイニング

半年経って、キッチンの使い勝手は上々。配膳のしやすさは対面式に比べると劣りますが、トレーの導入でストレスは感じていません。

キッチンとの間仕切りに1mほどの高さの腰壁を設けたことで、リビングからは見えないのも工夫のひとつ。友人たちとダイニングを囲んでいてもキッチンの雑多な様子は気になりません。

子どもも、以前の2つの家に比べても今のほうが断然好きだそう。出入りやすいですし、解放感と一体感があるのかもしれません。家族みんなが満足度の高いキッチン間取りになっています。