キッチンは毎日使う場所だからこそ、使いやすさにこだわりたいもの。暮らしのプロ・ライフオーガナイザーの高田舞子さんは、中古マンションをリノベーションした際、キッチンを思い切って「壁付けタイプ」にしたそう。今回、その使い勝手とメリット・デメリットを教えてもらいました。

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対面式に負けない!大満足の壁付けキッチン

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中古マンションをリノベーション。壁付けキッチンのメリット・デメリットは?
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新居のキッチンは壁付けタイプ。対面式に慣れていた私ですが、結果大満足だった壁付けキッチンの使い勝手とメリット・デメリットをご紹介します。

●独立キッチンの壁を取り払い、LD+KからLDKにリノベ

リノベ
リノベーション前

購入したマンションのキッチンは、引き戸で仕切られた独立部屋でした。電気をつけないと暗い上、夏場は地獄の暑さだろうと想像し、壁を撤去してLDKにリノベーションすることを希望。コの字型キッチンは収納も多く高級感もありましたが、築25年の物件だったこともあり、迷わず入れ替えすることにしました。

壁を撤去

壁を撤去したとしても、対面キッチンにするのは難しいといわれます。排水管やレンジフードのダクト位置があるからです。工事費がかさむうえリビング側の面積が狭くなるので壁付け式にしたわけですが、LDKの使い勝手が向上し、開放感ができればOK。

キッチン
リノベーション後のキッチン

冷蔵庫は奥に設置することとし、手前に設けたカップボード(食器棚)は吊戸棚をなしにしてローカウンターのみにしました(画像左)。吊戸棚があると圧迫感が出ますし、小柄な私には使いにくいスペース。

「収納たりますか!?」と驚いていた工務店担当者ですが、リノベ完成後には「圧迫感がなくていい!」と感心していました。この面積のキッチンなら吊戸棚をつける人が多いのかもしれません。

リビングから死角に当たるキッチンには吊戸棚があるので、使用頻度の低い道具はここに収まります。ほかの空間からの眺めも想像しての計画です。

●壁付けキッチンのメリット

壁つけキッチン

キッチンパネルの採用でマグネットはつけ放題。壁が重要な収納空間になっています。

フタの開け閉めのみで簡単につめ替えできるケースに、キッチンペーパーとティッシュを並べて配置。上部は平らなスペースになるので、キッチンクロスの一時保管の定位置にしています。

100円グッズのペンや袋止め、ホワイトボードなども壁に設置。ペンはカレンダーに予定を記載したり、冷凍ストックへのメモ書き用です。

ホワイトボードは、買い物リストやタスクなどを書き留める用。調味料や食材、消耗品など買い足しを思いつくのは、やっぱりキッチンに立っているとき。書いたメモを忘れることが多々あり、メモ用紙は廃止しました。ホワイトボードは何度も上書きできますし、買い物時にスマホでパシャっと撮影すれば、買い物リストになります。

タオルはフック

タオルはフックでつり下げ。ループ付きの無印良品のハンドタオルをひっかけています。

キッチン正面だけでなく奥側もキッチンパネルにしたことで、油跳ねや水跳ねがあっても掃除がしやすく大満足。床もフロアタイルなので、メンテナンス面は最強です。