40代50代になると健康や心のモヤモヤが増えがち。少しでも心が軽くなるように、産婦人科専門医の高尾美穂先生が親身になって答えます。今回は、妊活についてです。

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妊活をやめましたが、気持ちの整理がつきません

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【読者の悩み】

結婚が遅く44歳で妊活を始めましたが、ドクターストップがかかり46歳で不妊治療を終了。子どもができないと判明し、心にぽっかり穴があいたようです。この先、どう人生を歩むべきかわかりません。(Wさん・48歳)

●今までの自分のがんばりとこれからの人生に目を向けて

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高尾美穂先生

不妊治療は約4.4組に1組の夫婦が受けているほど、珍しくない治療です。2022年4月から不妊治療は保険適用となりましたが、適用条件は女性の治療開始年齢が43歳未満になっています。この理由は、43歳を過ぎると卵巣機能が低下し、妊娠することも、出産まで赤ちゃんを育てる能力も低くなるからです(これを妊性といいます)。生理があるうちは妊娠できると思われがちですが、妊性は35歳以降大きく低下します。もし、不妊に悩むのであれば、治療は早めに始めるに越したことはありません。

話し合う夫婦
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保険適用になったとはいえ、不妊治療はまだまだ高額。とくに女性は精神的にも体力的にも消耗します。また、パートナーの協力が不可欠ですから、治療を始める際はどこまで続けるか、費用や期間を含めて、ご夫婦でよく話し合っておくことをおすすめします。