●ハロウィーンが流行らない理由は2月の「謝肉祭」

ハロウィングッズ
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子どもに楽しいはずのハロウィーン。なぜフランスで爆発的に流行らないのでしょうか。それは2月のマルディ・グラ(カーニバル、謝肉祭)があるからだろうと思います。昔はマルディ・グラの日は宗教的な断食前の大パーティで仮装し、歌って、踊って、飲んで、食べてというのがならわしでした。今でもリオのカーニバルを見るとその興奮度が分かりますよね。

現在のフランスでは地域によりますが、そこまでの興奮はありません。それでも子どもたちにとっては仮装して学校に行ける日です。この日、子どもたちは思い思いの格好で登校してきます。

日本人にとっては2月のとある普通の日。東京にあるフランスの学校に通っていた子どもたちは、「おかしな格好で登校しているな」と電車の中でジロジロ見られたそうです。小さい子はプリンセスやスパイダーマンになっていることが多いけれど、高校生はモナリザになっていたり、パジャマにスリッパでぬいぐるみを抱っこして来た生徒もいたそう。「この子、寝坊したんだな」と電車の中で憐れみの眼差しで見られていたとか。放課後には仮装大賞も決めたそうです。

●フランスのハロウィーンは、静かにお墓参り

クモの飾りつけ

お祭り騒ぎのイメージのあるハロウィーンですが、フランスでは「そろそろお墓参りに行こうか」という時季。静かな秋の到来を感じるタイミングなのです。