幸栄です。パン教室「toiro(トイロ)」を主宰しています。初めてパンを焼いたのは、長女の出産から1か月後のこと。あの日から試行錯誤を重ね、今は卵とバターを使わないパンのレシピをつくっています。パンを焼きながら、2人の娘の母としても、楽しみや大変さをたくさん感じる日々。毎日のなかで見つける、ささやかな幸せや楽しみをつづっていこうと思います。

春のフルーツを使って! 見た目もかわいいフルーツトースト

今年も大好きなイチゴが、お手頃で買える季節になりました。
フルーツのなかでイチゴが一番好きな私。見ているだけで、とっても幸せな気持ちになります。スーパーで見つけたら迷わずカゴへ。

そして、カリウムたっぷりと聞いて、常備するようにしているバナナ。大好きなイチゴと栄養満点のバナナ、この2つがそろったとき、私はいいことを思いついてしまいました。

フルーツトーストの材料
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フルーツと一緒に買ってきたのは、わが家のお気に入り、タカキベーカリーの「阿蘇牛乳のミルクブレッド」。マスカルポーネチーズにクリームチーズ、そしてちょうどきらしていたメープルシロップも買ってきました。

「阿蘇牛乳のミルクブレッド」は、焼きなおさなくてもやわらかいのがお気に入り。そしてちょっと小さめなのもポイント。

面が広くないほうが、これからつくるトーストは簡単にできますよ。

食パンを小さなキャンバスに見立てたら…。

イチゴのフルーツトースト

イチゴは2粒を、それぞれ薄く切ってきれいに並べ、真ん中にマスカルポーネチーズをのせます。そしてメープルシロップをかければ完成!

薄切りにしたイチゴを羽を広げるように並べると、立体感が出てとてもかわいいですよ。

そしてこの3つの食材はとても好相性。イチゴをもう1粒増やしてジューシーな味わいにしてもいいですし、チョコレートソースも合うと思います。

バナナのフルーツトースト

輪切りにしたバナナを、水玉模様に見立ててちりばめ、その隙間に小さなスプーンですくったクリームチーズをのせていきます。最後にメープルシロップをかけたらできあがり!

クリームチーズをパンに塗るのではなく、水玉模様のように乗せていくだけで、かわいい見た目になりますよ。メープルシロップは、代わりにはちみつでもいいですし、仕上げにシナモンパウダーをすこしまぶしてもおいしそうです。

今日は旬のイチゴと、わが家で常備しているバナナを使いましたが、ほかのフルーツを使ってももちろんOK。キウイフルーツやパイナップル、糖度の高いフルーツトマトでもおいしそう。

フルーツを切ってチーズをすくってのせる、それだけで簡単に華やかなデザートパンができますよ。ぜひおうちで試してみてくださいね。

【幸栄(ゆきえ)】

1979年広島県生まれ。「はな」と「ひな」2人の娘をもつ。モデルとして活躍したのち、長女の出産を機にパンづくりに出合う。ベッカライダブルハウスにて、製造補助をしながらパンについて学び、 2010年から卵とバターを使わないパン教室、toiro を始める。 著書に『「ちょっとのイースト」で作る ベーグルとピザの本 (生活シリーズ)』(主婦と生活社刊)、『パウンド型で焼けるおいしい食パン』(家の光協会刊)、『あかちゃん、こども、おとなのパン―はじめてのパンづくり』(アノニマスタジオ刊)などがある