●方法2:思い出のものがある場所はまず避ける

高齢者にとってものの多さ=安心となっている場合もあるので、片づけ当初は捨てることにフォーカスせず慎重に進めました。

そこで、思い出のものが少なく日用品などの生活雑貨が収納されている階段下からスタート。最初に取りかかったことは、いろんな場所に点在していたものを1か所にまとめていく作業です。

洗面台の下
洗面台の下も「同じ用途のもの」でまとめました
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洗剤や掃除道具、ゴミ袋がまさにそれ。一緒に使うものをできるだけセットにしておき、動線を考えるとよりいいです。整理収納の仕事においても、1か所にまとめる作業は捨てることが苦手な人に対して、よい準備運動になると感じます。

●方法3:片づけ本を参考にせず親の気持ちに寄り添った声がけをする

一度目の実家の片づけで失敗したいちばんの原因は「伝え方」といっても過言ではありません。これまで読んだ片づけのノウハウ本から学んだことをえらそうに説明。今思えば余計なお世話なことばかり熱心に伝えていました…。

しかし、それよりも親と会話をして、「こっちのほうが使いやすいんじゃない? ○○をすっきりさせられたら、○○を収納できそうだね!」、「ここ片づけたら○○ができるよ!」など、伝え方を試行錯誤。

たとえば、「いつでも介護ベッドを置けるようにしておきたいから和室を片づけていい?」と提案しながら片づけを進めることで、長年もの置きと化していた和室を片づけることができました。

実家が遠い方はとくにそうかもしれませんが、「短期集中で片づけたい!」という、その気持ちもとても分かります。ただ、最初から捨てることにフォーカスしすぎると出だしでつまずいてしまう可能性があります。

これから実家の片づけをするなら、まずは親との会話や動作から、使いづらそうな場所を見つけてよりよい方法を一度提案してみてはいかがでしょうか。これまでとは違った、親も自分も心が苦しくならない実家の片づけを始めることができるかもしれません。