9月も終わりにさしかかり、ずいぶん過ごしやすくなりました。とはいえ、まだ日中は暑い日もあることから、衣替えはまだ先だと思っている人もいるのではないでしょうか? 整理収納アドバイザーで、50代の生き方についての書籍を出す、原田さよさんは、「夏服の整理はまさに今がおすすめ」と言います。その理由と、手放したい服の特徴について教えてもらいました。
すべての画像を見る(全4枚)夏服をしまうのは「夏の記憶があるうち」がおすすめ
夏のTシャツやカットソーが多すぎると思っている人は、夏の終わりか、少なくとも秋の初めころまでに見直しておくのがおすすめです。なぜかというと、この夏に着たかどうか、着心地が良かったかどうかの記憶が、この時季まだしっかり残っているからです。
一日じゅうすっかり涼しくなってしまうと夏の記憶が薄れ、ついつい「また来年は着るかも」「やせたら着られるかも」と思ってしまいます。まさに私がそうだったので、気をつけるようになりました。
●季節のたびにものを減らすと、後々ラクになる
昔の私は服が捨てられず、クローゼットの整理を始める前は困っていたのに、夏服は軽いし薄いしまあいいかとなりがちでした。でも、似たような白いブラウスを何枚も持っていたり、いざというときに着たいシャツが見つからなかったりということが増えてきて、一念発起して整理しました。
年齢を重ねてきて思うのは、管理できるものの量がだんだん減ってくるということ。ものの管理をラクにしておくほうが身体も気持ちも軽くなり、人生後半を楽しめるようになるので、ぜひ日中がまだ暑い今こそ、夏服の整理をしてみてください。
この夏、手放してもいい夏服の特徴5つ
夏場に着る服は洗う頻度が高くなるので、どうしても消耗が激しくなります。そんな理由も含め、処分しようと決めた夏服は次のようなものです。それ以外の服は黄ばみが残らないよう洗って、来年の夏にも楽しみます。
●1:洗濯をくりかえし「生地が硬くなった・汗を吸わなくなった・色あせてしまった」夏服
色褪せだけでなく、その服の着心地が、年齢を重ねるにつれ気になり始めました。洗濯を繰り返すと生地が硬くなったり汗を吸わなくなったりするので、着ていてしんどいのです。そういう服は、自然と手に取らなくなっていませんか。
●2:デザインが好みでも「デコルテや二の腕が目立つ、年齢に合わなくなってきた」夏服
デザインが好みでも、デコルテや二の腕が目立つ、年齢を感じさせるような服も諦めるようにしています。たとえば襟が開きすぎていると思う服や、ノースリーブ、半袖でも袖が短いものなどがそうです。夏服なので肌を出すものが多いですが、若い頃のようなわけにはいかなくなりました。
とくに私は、首から胸元にかけて年齢が出やすいと感じます。その部分はお化粧もできないし、ごまかしようがありませんので、襟元が開きすぎている…と思う服は諦めました。