家好き芸人・アンガールズ田中さんが、「すごいリノベーション」をした建物を訪問。リノベーション会社「ブルースタジオ」の大島芳彦さんのお宅です。築約30年の実家を、しっかりと断熱対策をして二世帯住宅にリノベーション。2世帯になったのに、母のひとり暮らしのときよりも、光熱費が大幅に削減できました。田中さんに同行した『リライフプラス』編集部がレポート。
すべての画像を見る(全6枚)元の形を生かしつつ断熱性を上げて省エネな家に
大島:この家は31年前に父が建てたもので、設計は建築家の増田奏さん。吉村順三事務所にいた人で、水平のラインを強調しているところなどに吉村ディテールが感じられ、当時の建築雑誌『住宅特集』にも紹介されました。
田中:先ほど雑誌を見せてもらいましたが、すごくすてきな建物だったんですね。それを生かすようにリノベしたんですか?
大島:この家は両親と私、妹、祖母の5人家族のためにつくられましたが、私と妹が家を出て、祖母、父が亡くなり、母がひとりになったので一緒に住むことに。母は80歳を過ぎていたので、住環境をがらりと変えてしまうのはよくないと思い、LDKのある1階はできる限り元の間取りを尊重。2階はスケルトンにして、私たち夫婦と2人の息子、4人家族の空間を新たにつくりました。
ふたりで月7万、8万円の電気代→5人で3万円台に
田中:元の建物を生かしながらリノベーションするのは大変でしたか?
大島:いちばんやっかいだったのは、開口が多すぎることです。しかも30年前なのでシングルガラスのアルミサッシで、寒いし暑かった。そこで、窓はすべて断熱・気密性の高いペアガラスの樹脂サッシに変更し、壁、天井から床まですべて断熱材を施しました。
田中:だいぶ暖かくなりましたか?
大島:それはもう(笑)。家全体を断熱したので、どこにいても快適です。以前は父と母のふたりだけでも月7万~8万円かかっていた電気代が、今では5人で月3万円くらい。
田中:それは大きい! 断熱がどれだけ大事か、よくわかりますね。