築30年近くになる一戸建てのリノベーション事例です。暮らしているのは60代の女性。花と料理の教室に長年通っていた経験を生かし、ワークショップを開くために2階部分をリノベ。念願のアトリエをつくりました。隅々までこだわった家は、これからの暮らしを楽しむ工夫が詰まっています。
すべての画像を見る(全14枚)「自宅でワークショップを開きたい!」とリノベを決意
長女の成長にともない、手狭になったマンションから新築の建売住宅に住み替えたのがおよそ30年前。その間にSさんは、リノベーションを2回行いました。1回目は1階のLDKと水回りを、2回目の今回は2階の寝室をリノベしています。
2回目のリノベのきっかけは、長女の独立後、夫が亡くなりひとり暮らしになったことでした。自身の寝室は、たびたび旅行で訪れている大好きなパリの雰囲気でまとめ、大容量のウォークインクローゼットも新設。
以前の子ども部屋は「自宅でワークショップを開きたい」という夢に向けてアトリエに。フェミニンさのある1階に対して、ここ数年の好みの変化に合わせて、2階は少しだけハードに仕上げました。
花と料理の教室に長年通っていた経験を生かし、リノベ後に始めたワークショップは、予約ですぐに埋まってしまうほど人気に。生まれ変わった住まいで、忙しくも充実した日々を楽しんでいるSさんです。
どうしても欲しかったというステンレス製のミニキッチン。「ワークショップでお花を扱うので、とても重宝しています。1階のキッチンまで下りずに、ゲストにお茶を出せるのも便利」。
ワークショップの様子や自宅のインテリアなどをインスタグラムにアップすることも。
寝室の一角。コンクリート調クロスとヘリンボーンの床でインダストリアルな雰囲気をプラス。クローゼットのあった場所にはデスクを造作。